アケビ(木通)

別名 
科属 アケビ科アケビ属
学名 Akebia quinata

性状
つる性落葉低木
葉の分類
互生、複葉、掌状複葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形


20.04.27上福岡

樹木解説

葉は互生し、掌状複葉で5枚の小葉があり、長さ約6cmの狭長楕円形で全縁。小葉の葉は、先端にわずかにくぼみがある。類似のムベは常緑でアケビは落葉である。4-5月、葉の間から総状花序をだし、淡紫色の花を開く。花には花弁はなく3個の萼片がある。雄花は花序の先に数個つき。直径約1cmで雄しべは6個。雌花は花序の基部に1-3個つき雄花より大きく柄も長く、雌しべは3-9個。果実は長さ約6cmの楕円形で、熟すと裂ける。

12.08.23成増

09.04.18上福岡

09.04.18上福岡雌花

09.04.18上福岡雄花

09.07.12上福岡

11.04.11上福岡

11.04.11上福岡

13.03.20観音寺市

樹名:シロバナアケビ
学名:Akebia quinata cv. leucantha

10.03.27小石川植物園シロバナアケビ雌花

10.03.27小石川植物園シロバナアケビ雄花

12.04.10小石川植物園

補足


アケビ ミツバアケビ ゴヨウアケビ ムベ
 落葉 落葉 落葉 常緑
小葉

 約6cm狭長楕円

掌状5枚

 4-6cm卵、広卵形

三出3枚 

卵形

掌状5枚

 6-10cm楕円、卵形

掌状5~7枚 

葉縁  全縁  鋸歯あり   鋸歯あり   全縁 
淡紫色  暗紫色   淡い暗紫色 

 外は淡黄緑、

内は暗紅紫色

 6cm楕円裂開  10cm楕円裂開    結実しない 裂開しない

小説の木々

夕日に当たる斜面では、黄金色の木漏れ日が射している。それに負けないぐらい豪華な黄色い花をつけ、山吹が重そうに枝垂れている。野イバラが茂みを作り、白い五弁の花びらを慎ましく広げる。甘い香りが鼻先をよぎった。ウツギが枝先に小さな蕾をたくさんつけている。かと思うと、十五メートルはあろうかというアオダモが、泡のような白い花を頭上で揺らす。樫の木に絡んだアケビの蔓の、花は明るい紫色だ。(「神去なあなあ日常」三浦しをん)