モミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸)
別名 カエデバスズカケノキ、プラタナス
科属 スズカケノキ科スズカケノキ属
学名 Platanus × acerifolia
性状
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落葉高木
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葉の分類
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互生、単葉、広葉、切れ込みあり、鋸歯あり
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類似
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備考
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街路樹のスズカケノキのほとんどはこのモミジバスズカケノキである
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参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹の咲く花(山と渓谷社)
樹形
12.08.19小石川植物園
樹木解説
スズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種。高さは20-30mになる。樹皮は灰緑色で鹿の子まだらに剥がれる。葉は互生し、長さ20cm、掌状裂で幅広。縁には不揃いな大鋸歯がある。切れ込みはアメリカスズカケノキより深く中央裂片が折れ曲がることはない。雌雄同株。雌雄異花。4-5月、枝先に長い柄について、球状花序が1-2個ぶら下がる。雌しべ先が赤褐色。母種のスズカケノキは、一つの柄に3-6個、アメリカスズカケノキは1個の球状花序がぶら下がる。雄の球状花序は、雌花より枝の元のほうの短枝に付く。葯の先が有毛のため、全体が毛玉に見える。集合果は直径4cmほどで、多数の堅果が集まって球状になっている。
08.11.01浜松町 |
12.08.19小石川植物園 |
08.11.01浜松町 |
12.08.19小石川植物園 |
08.11.01浜松町 |
08.11.01浜松町 |
10.01.31上福岡 |
12.08.15昭和記念公園 |
補足
スズカケノキ |
モミジバスズカケノキ |
アメリカスズカケノキ |
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分布域 | ヒマラヤ地域~バルカン半島 | 北米東部 | |
葉の切れ込み | 深い |
中間 |
浅い |
樹皮 | 白っぽい、剥離する |
緑白色と暗緑色の斑、剥離する |
暗褐色、縦に細かい割れ目 |
実のつき方 | 一本の軸に3~7個 |
一本の軸に2~3個 |
1個づつ付く |
その他 | |
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小説の木々
挙式が終わり、新郎新婦が退場した。全員で外に移動すると、生米を渡された。プラタナスの巨木が緑を拡げる青空の下、チャペルから高瀬と恵利奈が現れた。満面の笑顔だった。ゲスト全員で天に向かって生米を投げた。ライスシャワーだ。幸せいっぱいの二人の頭上に降り注ぐのは、まるで季節外れの真っ白な雪だった。(「生還者」下村敦史)
プラタナスの樹が、雪解けのはじまったなだらかなモエレ沼の丘で、新緑の蒼を芽吹かせている。萌黄色のダウンジャケットにジーンズをはいた吉村瑞江は、ゆっくりと丘の表面を靴底で踏みしめるように上がってきた。・・木肌がパッチワークのようにところどころ丸くはがれた、プラタナスに触れてみる。ポケットに納めたデジタルカメラを取り出す。その樹皮の中の好ましい模様、何かぐにゃりと潰れた丸のような、ゼリービーンズのようなカーブに首を斜に傾けながら写真を撮る。(「ヒトリシズカ」谷村志穂)