トキワサンザシ(常盤山樝子)

別名 ピラカンサ
科属 バラ科トキワサンザシ属
学名 Pyracantha coccinea

性状
常緑低木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形


18.05.02上福岡

樹木解説

高さは2-6mになる。葉は互生し、長さ2-4cmの倒披針形または狭倒卵形で先は丸く、ふちに細かい鋸歯がある。両面とも無毛で、表面は暗緑色で光沢がある。5-6月、短枝の先に散房花序をだし、直径約8mmの白い花を多数つける。花弁と萼は5個。果実は直径約6mmの球形、10月頃鮮紅色に熟し、先端に萼片が残る。

17.05.18小石川

12.07.14森林公園

10.10.27森林公園

09.05.05上福岡

小説の木々

ふっくらした右手で柄を握り、不意に尖った刃先を真っ直ぐにこちらに向けた。息を呑み、その手先と顔を交互に見る。研ぎ上げた刃先から青白い炎が揺らぎ立つ。黒く濡れたような妻の目が、こちらを見据えた。強ばった笑みで彼はその視線に答える。冬の西日が隣家の塀の隙間から差し込み、びっしりと熟れたピラカンサスの赤い実を燃え立たせていた。(「冬の光」篠田節子)