今までにも灯台は見てきた。どちらかといえば旅行に行って、そこに灯台があった。岬の風景の一点景として灯台を見てきた。初めて家族旅行をした渥美半島、伊勢の際は伊良湖岬灯台を、二人で行った奥能登ツアーでは禄剛埼灯台をよく覚えている。
　中学生の頃だったように思う。ある年の大晦日に「喜びも悲しみも幾年月」を深夜に放送していて、熱心に見た記憶がある。毎日船の安全な航行を願い、灯台の明りを灯し続ける灯台守の過酷な生活を思った。
　22年11月にかねてから見てみたかった出雲日御碕投打に行った。初めて見たとき、そのすくっと立つ白亜の灯台姿にただ美しいと感じた。これが灯台にはまった瞬間だったように思う。

　灯台へのアクセスは、公共交通機関（鉄道、バス、必要に応じてタクシー）、徒歩を利用する。ネットでの案内はほとんど車である。やはり多くの灯台が岬の先端にあり交通の便は良くない。車でさえ行きつくのが厳しいものもあり、あるいは到達できない灯台もある。すべての灯台を見ようというのではない。のんびり見たいと思う灯台を見に行く灯台旅である。

灯台一覧表