草花解説
葉は根出葉で、細長く薄いが固く、根元から立ち上がる。縁には細かい鋸歯があってざらつく。花期は3-4月、前年の偽球茎の根元から出て、葉の陰に茎をのばし、その先端に花が1個つくが、まれに2-3個つくこともある。花茎は薄膜状の鱗片にゆるく包まれる。花は横を向いて咲き、萼片と側花弁は倒披針形、黄緑か緑でつやがあり、やや肉質。萼片は広がって3角形の頂点を作り、側花弁は互いに寄り合う。唇弁は基部はずい柱の下に受ける溝のようで、縦にひだがあり、その先は前に面を向けて広がり、先端は後ろに巻き込む。普通種の色は白色で、濃赤紫色の斑紋が入る。果実は紡錘形をしており、熟すると茎が伸びて葉の上に出て、上に向いて直立する。
18.03.24新宿御苑 |
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