オニグルミ(鬼胡桃)

別名 
科属 クルミ科クルミ属
学名 Juglans mandshurica var. sachalinensis

性状
落葉高木
葉の分類
互生、複葉、1回奇数羽状複葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

15.04.28小石川植物園

樹木解説

高さは約25mになる。老木の樹皮は暗褐色で縦に裂ける。若枝には黄褐色の軟毛が密生する。葉は大形の奇数羽状複葉、小葉は4-10対あり、長さ7-12cmの卵状長楕円形で星状毛が多い。5-6月に開花し、雌雄同株。雄花序は前年度の葉腋から長く垂れ下がり、雌花序は本年度の枝に直立する。核果は直径約3cmで核の中の種子は食用可能。

15.04.28新宿御苑

15.05.01神代植物公園

15.05.01神代植物公園

09.06.27上福岡

小説の木々

オニグルミの雄花は緑色の房で巨大な海ブドウといった感じだ。雌花も同じ木に咲くが、こちらは赤くてかわいい花だが小さいのであまり目立たない。「オニグルミ?オニって、悪いオニのクルミ?」「違う違う。悪いんじゃなくて強いクルミ。すごく殻が固くて、なかなか割れないの。このあたりには、たくさんのオニグルミの木があるの。ほら、夜に、木が風で揺れてざわざわ音がするでしょ?あれはオニグルミの木が揺れてる音」へえ、と言いながら憂がまた花房を振った。すると、来海が泣き声を上げた。・・・来海は目を輝かせてオニグルミの木を見上げている。里桜を思い出してまた胸が痛んだ。(「ドライブインまほろば」遠田潤子)