ハゼノキ(黄櫨)

別名
科属 ウルシ科ウルシ属
学名 Rhus succedanea

性状
落葉高木
葉の分類
互生、複葉、1回奇数 羽状複葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形


09.11.15森林公園

樹木解説

雌雄異株の高木で、樹高は10mほどになる。樹皮は灰褐色から暗赤色。葉は奇数羽状複葉で9-15枚の小葉からなる。小葉は長さ5-12cmの披針形で先端が尖る。表面は濃い緑色で光沢があるが裏面は白っぽい。ヤマハゼは表裏ともに毛がない。秋に紅葉する。花は円錐花序で、5-6月頃に黄緑色の小さな花を咲かせる。雄花、雌花ともに花弁は5枚。雄花には5本の雄しべがある。雌しべは3つに分かれている。秋に直径5-15mmほどの扁平な球形の果実が熟す。果実の表面は光沢があり無毛。未熟果実は緑色であり、熟すと淡褐色になる。

13.05.04森林公園

13.05.04森林公園

12.07.20小石川植物園

11.08.10小石川植物園

12.07.20小石川植物園

15.05.09新宿御苑

09.11.03小石川植物園

11.11.12東京都薬用植物園

補足


ウルシ ヤマウルシ ハゼノキ ヤマハゼ ヌルデ
 葉形

長さ25-40cm、奇数羽状複葉 

長さ20-40cm、奇数羽状複葉 

長さ20-30cm、奇数羽状複葉 

長さ20-40cm、奇数羽状複葉 

長さ30-60cm、奇数羽状複葉 、翼あり

 小葉  長さ6-15cm、幅3-6cm、4-7対  長さ4-15cm、幅3-6cm、4-8対  長さ5-12cm、幅1.8-4cm、4-8対  長さ4-13cm、幅2-5cm、4-6対  長さ5-12cm、幅3-6cm、3-6対 、柄無し
 毛

表面無毛、裏面脈状に軟毛密生 

表面散生、裏面脈状に軟毛密生 
両面無毛、裏面粉白色  両面毛散生、裏面緑白色 表面主脈以外無毛、裏面軟毛密生 
鋸歯

全縁

成木は全縁または1,2個の歯牙。幼木は鋸歯 全縁 全縁 粗い鈍鋸歯
果実

扁平6-8mm、表面光沢無毛

扁球5-6mm、刺毛に覆われる 扁球9-13mm、表面光沢無毛 扁球7-8mm、無毛平滑 扁球4mm、白い物質分泌、細毛密生