アカシデ(赤四手)

別名 シデノキ、ソロノキ
科属 カバノキ科クマシデ属
学名 Carpinus laxiflora

性状
落葉高木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考
植木屋と盆栽家はイヌシデ、クマシデ、アカシデ、サワシバを総称してソロと呼ぶ。

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

14.05.20森林公園

樹木解説

高さは約15mになる。樹皮は滑らかで暗灰白色。老木になるとすじ状の窪みができる。葉は互生し、葉身は4-8cmの卵形または卵状楕円形で、側脈は7~15対。葉柄の元は赤みを帯びる。葉縁は不揃いの重鋸歯、葉先は尾状に長く尖る。若葉は赤色で目立つ。花は4-5月に開く。雄花序は黄褐色で長さ4-10cm、前年枝から垂れ下がる。雌花序は本年枝の先につく。果穂は長さ5-6cm。
アカシデ、クマシデ、サワシバ、イヌシデの区別は難しい。花期はアカシデは雄花の苞が赤みを帯びる、秋には他の3種の葉が黄色になるのに対して、アカシデの葉は紅葉する。

14.05.20森林公園

13.05.04上福岡

14.05.20森林公園

11.04.10森林公園

11.04.10森林公園

09.11.15森林公園

10.07.17森林公園

10.07.17森林公園

補足

 

サワシバ

クマシデ

イヌシデ

アカシデ

科属

カバノキ科クマシデ属

カバノキ科クマシデ属

カバノキ科クマシデ属

カバノキ科クマシデ属

樹皮

淡灰褐色、浅い菱形の裂け目

黒褐色、縦に裂け目

灰白色で滑らか、白い縦の筋

暗灰白色、筋状のくぼみ

葉身 長さ6-15cm、幅4-7cmの広卵形、葉柄は1-2cm 長さ5-10cm、幅2.5-4.5cmの狭卵形-卵状長楕円形、葉柄は0.8-1.5cm
長さ4-8cm、幅2-9cmの狭卵形-卵状長楕円形、葉柄は0.8-1.2cm 長さ3-7cm、幅2-3.5cmの卵形-卵状楕円形、葉柄は0.3-1.4cm
葉縁 不揃いの細重鋸歯 重鋸歯  鋭く細かい不規則な重鋸歯 不揃いの細かい重鋸歯
側脈 15-23対 20-24対 12-15対 9-15対
基部 明確な心臓形  円形または浅い心臓形で左右不同  円形から楔形  円形から浅い心臓形
果穂  4-15cmで長い、果苞は1.8-2.5cmの長楕円形、鋭鋸歯で密  5-10cmで太い、果苞は1.5-2cmの狭卵形、粗鋸歯で密  4-8cmで、果苞は2-2.5cmの半長卵形、不整鋸歯で疎  4-10cmで、果苞は2-2.5cmの不整長卵形、裂状で疎
特徴  側脈が多い、葉幅が広く基部が心臓形  側脈が多い、葉幅が狭く基部は左右不同  側脈が少ない、葉柄に淡褐色の毛が密生、葉先は短くとがる  側脈が少ない、葉柄が無毛、葉先が尾状に長くとがる