1.日本の野生基本種
NO | 野生基本種 | 解説/分布 |
1 | ヤラマザク(山桜) | 主に本州中部以南に 自生している。代表的な種類で、古くから詩や歌に詠まれ親しまれてきた。別名シロヤマザクラとも呼ばれる。 |
2 | オオヤマザクラ(大山桜) | 本州中部以北に自生する。葉や花などの各部分は全体にヤマザクラより大柄で、花色がバラ色でヤマザクラより濃い。別名ベニヤマザクラ・エゾヤマザクラと呼ばれる。 |
3 | カスミザクラ(霞桜) | 北海道、本州、四国に分布する。ヤマザクラに似ている。別名ケヤマザクラは、花や葉の部位が有毛である場合が多いく、花期はヤマザクラよりずっと遅い。 |
4 | オオシマザクラ(大島桜) | 伊豆諸島と伊豆半島南部に自生する。花は白色で若葉と同時に開花する。葉は、塩漬けが桜餅を包む皮として利用されている。 |
5 | エドヒガン(江戸彼岸) | 本州・四国・九州と広く自生する。花は早咲きで、長寿で各地に巨木・名木があり、この桜の枝が下垂するものがシダレザクラである。 |
6 | チョウジザクラ(丁字桜) | 東北地方の太平洋側の低山地、関東地方、中部地方の産地に多く分布する。花弁が小さく、がく筒が太く長いその花の形から、「丁」の字を連想させるのでこの名がある。 |
7 | マメザクラ(豆桜) | 富士、伊豆、房総を中心とする地方に自生する。花は小さく、低木状の木にいっぱい花を咲かせる。別名フジザクラ、ハコネザクラとも呼ばれている。 |
8 | タカネザクラ(高嶺桜) | 北海道、本州中部以北の亜高山帯に分布する。小高木の桜で、ミネザクラ(峰桜)の別名もある。北海道にみられるチシマザクラはこの桜の仲間である。 |
9 | ミヤマザクラ(深山桜) | 北海道に多く、南は九州まで見られる。開花期が遅い桜で、また花のつき⽅が他の桜とは違う総状花序である。 |
10 | カンヒザクラ(寒緋桜) | 中国南部・台湾に分布する。琉球列島や⿅児島県に⼊り、石垣島や久米島などには野生化している。花は平開しない鐘形で、色は濃紅色である。 |
2.桜の分類
節 | 群 | 代表種 | 種、変種、栽培品種 |
サクラ節 | ヤマザクラ群- | ヤマザクラ | ツクシザクラ、ワカキノサクラ、センダイヤ |
ベニヤマザクラ | オウシュウサトザクラ | ||
カスミザクラ | アサギリザクラ、ササベザクラ、ナラノヤエザクラ | ||
○ |
ウスガネササオオシマ、ヤエベニオオシマ、ジョウニオイ |
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エドヒガン群 | エドヒガン |
コシノヒガン、シダレザクラ、ベニシダレ、ソメイヨシノ |
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マメザクラ群 |
マメザクラ
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マメザクラ、キンキマメザクラ |
|
タカネザクラ |
タカネザクラ、チシマザクラ |
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チョウジザクラ群 | チョウジザクラ |
オオチョウジザクラ、ヒナギクザクラ |
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ヒカンザクラ群 | カンヒザクラ |
カワヅザクラ、ツバキカンザクラ |
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サトザクラ類※ | ー |
シロタエ、ウコン、カンザン |
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ミサクラ節 | ミサクラ群※ | セイヨウミザクラ |
ナポレオン、佐藤錦 |
ミヤマザクラ節 | ミヤマザクラ群 | ミヤマザクラ |
ヤエミヤマザクラ |
ロボペタルム節 | シナミザクラ群※ | シナミザクラ |
コブクザクラ、タイザンフクン |
ヤマザクラ群
日本列島および朝鮮半島に分布する。葉が花と同時に開く。
野生種 |
園芸種 |
カンザキオオシマ(寒咲大島) |
サノザクラ(佐野桜) |
ダイリノサクラ(内裏の桜) |
ナラノヤエザクラ(奈良八重桜) |
ハチスカザクラ(蜂須賀桜) |
マツマエウスベニココノエ(松前薄紅九重) |
ヤエノオオシマザクラ(八重の大島桜) |
ライコウジキクザクラ(来迎寺菊桜) |
ワカキノサクラ(稚木の桜) |
エドヒガン群
日本、朝鮮、中国に分布する。萼の下部に球状のふくらみがある。
野生種 |
園芸種 |
カッテザクラ(勝手桜) |
サイホウジザクラ(西法寺桜) |
タカトオコヒガン(高遠小彼岸) |
ハヤザキオオシマ(早咲大島) |
マツマエウスガサネソメイ(松前薄重染井) |
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂) |
マメザクラ群
低木もしくは小高木で、実は黒く結実する。欠刻状重鋸葉が特徴。
マメザクラ系/野生種 |
園芸種 |
タカネザクラ系/野生種 |
チョウジザクラ群
多雪地帯でよく見られる。押し葉を作ると芽の部分が黄変する。
野生種 |
園芸種 |
ヒカンザクラ群
1月から3月にかけて緋色の花を咲かせる。
野生種 |
園芸種 |
シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜) |
ミヤマザクラ群
野生種 |
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シナミザクラ群
コブクザクラ(子福桜) |
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