ナノハナ(菜の花)

別名 ハナナ(花菜)、アブラナ(油菜)、ナバナ(菜花)、ナタネ(菜種)
科属 アブラナ科アブラナ属
学名 Brassica rapa var. amplexicaulis

性状
耐寒性一年草
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考:野に咲く花/山に咲く花/高山に咲く花(山と渓谷社)

草形

11.04.10森林公園

草花解説

草丈は50-80cm。葉は幅の広い披針形で、茎の下部につく葉は柄があって大きく、茎の上部につく葉はつけ根の部分が茎を抱く。1-5月、茎先に総状花序を出し、花径5-10cmの黄色の十字状花をたくさんつける。果実は細長いさや状の長角果で、種子から菜種油をしぼる。

11.04.10森林公園

11.04.10森林公園

11.04.10森林公園

11.04.10森林公園

小説の草花

ハツエたちが旅立つと、八彦は屋敷の裏庭から外へ出た。笹山のお稲荷さんへ駆け上がり、下を眺める。遠くまで見渡せるお稲荷さんからは、細い畦道を行くキクたちが見えた。チョ、ハツエ、キクの順に並んでいる。瞽女たちは、長く連なる青い山と土手に咲く菜の花を背に東へ向かって歩いていく。小さくなっていくキクたちの姿を見ながら、八彦は心でつぶやいた。ーおれはもう泣がねえ。(「チョウセンアサガオの咲く夏」柚月裕子)