シャガ(射干、著莪)

別名 
科属 アヤメ科アヤメ属
学名 Iris japonica

性状
常緑多年草
葉の分類
根生、単葉、剣葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考
参考:野に咲く花/山に咲く花/高山に咲く花(山と渓谷社)

草形

11.04.17上福岡

草花解説

草丈は50-60cm程度までになり、葉はつやのある緑色、左右から扁平になっている。いわゆる単面葉であるが、この種の場合、株の根本から左右どちらかに傾いて伸びて、葉の片面だけを上に向け、その面が表面のような様子になり、二次的に裏表が生じている。 開花期は4 - 5月ごろで、白っぽい紫のアヤメに似た花をつける。花弁に濃い紫と黄色の模様がある。根茎は短く横に這い、群落を形成する。

11.04.17上福岡

11.04.17上福岡

11.04.17上福岡

11.04.17上福岡

小説の草花

私は最後、文塚の水を取り替えた。単なる石だと思われがちだが、雨宮家にとっては仏様よりも大切なもの。つまりは、手紙のお墓である。今は文塚を取り囲むようにして、シャガの花が盛大に咲き誇って居る。(「ツバキ文具店」小川糸)