草花解説
多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い。草丈は15 - 50cm程度である。茎は、黒い外皮に包まれた鱗茎の内部にある。そのため切断しない限り人の目に触れることはない。葉身は、若干厚みがあり扁平で細長く、つや消しのような表面をしている。
葉の間からつぼみをつけた花茎が伸び、伸びきるとつぼみが横向きになり、成熟するとつぼみを覆っていた包を破って花が開く。典型的なスイセンの花の場合、雌蕊(しずい)は1本、雄蕊(ゆうずい)は6本。6枚に分かれた花びらと、中心に筒状の花びらを持つが、6枚に分かれている花びらのうち、外側3枚は萼であり、内側3枚のみが花弁である。二つをあわせて花被片と呼ぶ。一方、中心にある筒状の部分は副花冠という。花被片・副花冠の形状と花の着き方により、品種を区分する。
17.02.25小石川植物園 |
17.02.25小石川植物園 |
10.01.23森林公園 |
10.10.27浜離宮 |
10.03.04昭和記念公園 |
11.01.10新宿御苑 |
11.03.31昭和記念公園 |
11.03.31昭和記念公園 |
スイセン(ペーパーホワイト) |
10.12.10新宿御苑 |
10.12.10新宿御苑 |
10.12.10新宿御苑 |
スイセン(ベビームーン) |
18.04.21東京都薬用植物園 |
18.04.21東京都薬用植物園 |
18.04.21東京都薬用植物園 |
スイセン(ゴールデンベル) |
18.04.21東京都薬用植物園 |
18.04.21東京都薬用植物園 |
18.04.21東京都薬用植物園 |
スイセン(フォルテッシモ) |
22.03.12静岡県掛川 |
22.03.12静岡県掛川 |
22.03.12静岡県掛川 |
小説の草花
それにしても暖かな冬である。陽だまりには黄色い水仙が咲いている。春を先駆ける花だとは知っているが、いくら何でも早かろう。しかも憎たらしいことには、妻が後先かまわず出て行っても、花は咲くのである。(「母の待つ里」浅田次郎)