草花解説
多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い。草丈は15 - 50cm程度である。茎は、黒い外皮に包まれた鱗茎の内部にある。そのため切断しない限り人の目に触れることはない。葉身は、若干厚みがあり扁平で細長く、つや消しのような表面をしている。
葉の間からつぼみをつけた花茎が伸び、伸びきるとつぼみが横向きになり、成熟するとつぼみを覆っていた包を破って花が開く。典型的なスイセンの花の場合、雌蕊(しずい)は1本、雄蕊(ゆうずい)は6本。6枚に分かれた花びらと、中心に筒状の花びらを持つが、6枚に分かれている花びらのうち、外側3枚は萼であり、内側3枚のみが花弁である。二つをあわせて花被片と呼ぶ。一方、中心にある筒状の部分は副花冠という。花被片・副花冠の形状と花の着き方により、品種を区分する。
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スイセン(ペーパーホワイト) |
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スイセン(ベビームーン) |
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スイセン(ゴールデンベル) |
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スイセン(フォルテッシモ) |
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小説の草花
それにしても暖かな冬である。陽だまりには黄色い水仙が咲いている。春を先駆ける花だとは知っているが、いくら何でも早かろう。しかも憎たらしいことには、妻が後先かまわず出て行っても、花は咲くのである。(「母の待つ里」浅田次郎)