アスナロ(翌檜)

別名 ヒバ
科属 ヒノキ科アスナロ属
学名 Thujopsis dolabrata

性状
常緑高木
葉の分類
対生、単葉、針葉、鱗片状
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

11.02.05上福岡

樹木解説

高さは30-40mで、直径1mになる。樹冠は円錐形または鐘形。樹皮は黒褐色で縦に裂けてはがれる。葉は厚い鱗片状でクロベより大きい。5月頃開花する。雌雄同株。球果は直径1-1.5cmのほぼ球形で、10月頃成熟して褐色になる。

11.02.05上福岡

11.02.05上福岡葉裏の気孔帯が大きく放射状にならぶ(蝶々型)

11.02.05上福岡

11.02.05上福岡

小説の木々

早朝、野辺地についた。眠い目をこすりながらホームの正面に立つヒバの部雪林に目をやる。ヒバの木は密生した深緑色の葉にまだらに雪をはりつけ、吹きつける風を受けてわずかに揺れている。夜は明けきっているが、空は薄墨色の雲に閉ざされていた。目を凝らすとそれは無数の黒く微細な斑模様でできている事がわかる。斑模様は次第に大きくなり、目の高さまで落ちてくると、まばゆく白い粒に変わる。空の暗さと対照的に、地上は降り積った新雪で、目の底を射るばかりに明るい。視覚のどこかが逆転したような感覚だ。・・その先を山側に折れ、三十分ほど行くと正面に、ヒバの林が見えた。ぎっしりと葉を茂らせた木々が、隙間なく植わっているさまは、どこか植物離れして、堅牢な壁が立ちはだかっているような感じを受ける。(「木」幸田文)