トネリコ(梣)

別名 サトトネリコ、タモ
科属 モクセイ科トネリコ属
学名 Fraxinus japonica

性状
落葉高木
葉の分類
対生、複葉、1回奇数羽状複葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形


10.05.08赤塚植物園

樹木解説

高さは約15mになる。樹皮は暗灰色。葉は奇数羽状複葉で長さ20-35cm。小葉は2-4対あり、長さ5-15cmの長卵形で、ふちには鋸歯がある。4-5月、本年枝の先や葉腋から円錐花序を出し、花冠の小さな花をつける。果実は翼果で長さ3-4cmの倒披針形。

10.04.10昭和薬科大

10.04.10昭和薬科大

10.04.10昭和薬科大

13.08.10神代植物公園

15.05.23森林公園

16.06.11狭山植物園

16.06.11狭山植物園

16.06.11狭山植物園

小説の木々

自分の務めを果たし、ようやく手に入れた明るい庭に、母親はトネリコを植えた。大きく育てて家のシンボルツリーにするのだと喜んでいた、けれど母親の期待を背負ったトネリコは小さいまま、弱い風にも細い枝を不安定に揺らす。「この木はハズレね」母親は業者を呼び、トネリコをあっさりと引き抜いてしまった。母親にとって期待に添えないこと、それもただ成長する、そんな当たり前のことすらできないトネリコは何の価値もなくなる。トラックの荷台にゴミのように放り込まれた痩せたトネリコを見送るぼくを尻目に、すぐに新しいトネリコが植えられた。(「流浪の月」凪良ゆう)