樹木解説
高さは3-4mになる。樹皮は暗褐色で不規則にはがれる。葉は密に互生し、長さ4-7cmの倒卵形でふちには細かい鋸歯がある。4月初旬、葉と同時にかまたは早く白色または淡紅色で直径1.5-2cmの花が枝に多数咲く。花弁は5個で倒卵形。雄しべは多数。果実は直径約1cmのほぼ球形で6月頃に赤く熟す。
10.05.30上福岡 |
11.04.03上福岡 |
09.06.27上福岡 |
11.04.03上福岡 |
11.04.03上福岡 |
11.04.02小石川植物園 |
10.03.20上福岡 |
13.04.04薬用植物園シロミユスラウメ |
小説の木々
今は山裾に灌木や雑草が生えていた。一本の低木の陰に二人が向かい合っていた。木はユスラの木で、梅雨の頃に赤くてぶよぶよした実をたくさんつけ、飢えた子供たちの腹を満たす。正夫は今年、これが熟すのが待てずに食べて腹を下した。あの時は煎じて飲ませるゲンノショウコがなくて困った。(「愚者の毒」宇佐美まこと)