セイヨウトチノキ(西洋栃木)

別名 マロニエ
科属 トチノキ科トチノキ属
学名 Aesculus hippocastanum

性状
落葉高木
葉の分類
対生、複葉、掌状複葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

15.05.11東京都薬用植物園

樹木解説

高さは20-25mになる。樹皮は灰褐色で平滑、老木では縦裂する。葉は対生し、掌状複葉で、小葉は5-7枚。長さ25cm程度の倒披針形で先端は急にとがる。基部は細いくさび形。ふちには鋭い鋸歯がある。小葉の側脈は平行に並ぶ。5-6月、枝先に長さ10-15cmの円錐花序を直立させ、紅色を帯びた白色の花を多数つける。果実は球形のさく果で、表皮に硬い棘がある。

09.05.01小石川植物園

10.05.08赤塚植物園

14.05.17花と緑の振興センター

15.05.11東京都薬用植物園

小説の木々

フランスの田園地帯のマロニエの街路樹が続く道を車はすべるように進んでいく。運転する自動車泥棒、ミシェルは「・・・・・太陽は美しい」とつぶやくと、いきなり手元にあった拳銃を太陽に向かって発射。画面は大写しになった太陽の光であふれる。そこへ警戒中のバイクの警官が登場し、ミシェルはいきなり彼を射殺してしまう。そのまま車を乗り捨て、小麦畑を走って逃げる。どこか現実感のない、淡々としたストーリー。手持ちのビデオカメラで無造作に撮った映像をそのままつなぎ合わせたような画面なのに、一瞬で引き込まれた。(「青い記憶」田村優之)