アマメシバ(天芽芝)

別名 
科属 トウダイグサ科アマメシバ
学名 Sauropus androgynus

性状
常緑低木
葉の分類
互生、複葉、羽状複葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考
原産地はマレーシアで、 葉は食用,根は薬用に用いられる。

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

10.08.19東京都薬用植物園

樹木解説

高さは2m程度。葉は互生し、短い葉柄があり、葉身5-10cmの披針形で全縁、先はやや尖る。雌雄異花。葉腋に短い花序をつけ、茎の基部側に雄花、先端側に雌花と茎の途中から雌雄が分かれてつく。雌花は 6個の暗紫色のガク片に淡緑色の雌しべがあり、雄花のガク片は淡緑色で中心部が暗紫色をしている。果実は、ややつぶれた球形で白色、果皮は3裂して落ち、種子は黒色に熟す。

10.10.06東京都薬用植物園

10.08.19東京都薬用植物園

10.10.06東京都薬用植物園雄花

14.11.13東京都薬用植物園温室

補足

 健康食品で東南アジア原産の植物「アマメシバ」を粉末状に加工したものを飲用したために、呼吸器に機能的な障害が残ったとして、名古屋市の親子が製造元である「アダプトゲン製薬」などを相手取り、計約10800万円の損害賠償を求めた。
 この訴訟の判決が名古屋地裁で30日の日にあり、名古屋地裁の内田裁判長は判決の中で、母娘が同じ時期に閉塞性細気管支炎を発症したことなどを挙げ、「アマメシバの摂取による気管支炎に罹患した可能性が高い」と因果関係を認定した。また、安全性を欠き、製造物責任法上の欠陥があるとして、製薬会社などの責任を認め製薬会社などに計約7600万円の支払いを命じた。
 ほかに賠償を命じられたのは、当時の販売会社や解説記事を執筆した医学博士で、逆に請求を棄却されたのは、雑誌に記事で商品を紹介した「主婦の友社」だった。弁護側によると、健康食品の被害で製造物責任法(PL法)による責任を初めて認めた画期的な判決になったと語った。