草花解説
茎は地を這い、節から根を出して増える。葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑。小葉は長さ2-3.5cm。花期は4-6月、葉腋から長い柄を出し、黄色の花を1個つける。花は直径1.2-1.5cm。副萼片は萼片より大きく、先は3裂し、長い毛がある。果実は直径1.2-1.5cm。
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小説の草花
その時、希美は顔をぱっと上げた。きつい視線に射すくめられる。希美は乱暴な足取りで、川岸にはびこった蛇苺を蹴散らした。つぶらな赤い実が何個か飛んでいった。すれ違った自転車の高校生が、「翼の折れたエンジェルゥー」と流行りの歌を口ずさんでいた。(「愚者の毒」宇佐美まこと)