チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)

別名 ダチュラ、マンダラゲ、キチガイナスビ
科属 ナス科チュウセンアサガオ属
学名 Datura metel

性状
一年草
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考
参考:野に咲く花/山に咲く花/高山に咲く花(山と渓谷社)

草形

19.07.22上福岡

草花解説

草丈は1mほどで茎はよく枝分かれする。葉は大型の卵型で、長さ10-20cmル、幅7-15cm。夏から秋にかけて長さ10-15cmほどの漏斗状の白い花を咲かせる。萼は筒状で、長さ4-5cm、先が5つに分かれる。果実は球形で直径3-5cm。短いとげが多数付いており、中に多くの種子が入っている。熟すと割れて種子を飛ばす。

19.07.22上福岡

19.07.22上福岡

19.07.22上福岡

19.07.22上福岡

小説の草花

三津子は蛇口を閉めると、水道にホースを巻きつけた。チョウセンアサガオの側にしゃがむと、水で柔らかくなった土地を掘り、根を取り出した。一見すると、少し色素の薄い牛蒡のようだ。これを細切りにして人参と炒めればきんぴらごぼうの出来上がりだ。食べた母は早ければ三十分で、遅くても夜中には嘔吐がはじまる。あとはいつもどおり、平山に電話をして往診を頼めばいい。(「チョウセンアサガオの咲く夏」柚月裕子)