スギ(杉)

別名
科属 スギ科スギ属
学名 Cryptomeria japonica

性状
常緑高木
葉の分類
互生、単葉、針葉、線形
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

10.03.04昭和記念公園

樹木解説

大きいものは高さ65m、直径6.5mになる。樹冠は楕円状円錐形。樹皮は赤褐色で縦に長く裂ける。葉は小形の鎌状針形でらせん状につく。4月頃開花する。雄花は前年枝の先に多数つき淡黄色で楕円形。雌花は前年枝の先に1個つき緑色で球形。球果は長さ2-3cmの卵状球形で10月頃成熟する。

08.11.02上福岡

10.11.19上福岡

08.11.02上福岡

09.10.09小見玉市

10.07.27屋久島 縄文杉

10.07.28屋久島 紀元杉

10.07.27屋久島 大王杉

10.07.27屋久島 翁杉

小説の木々

紅葉は銹(さび)色が日毎に暗くなっていた遠い山は、初雪であざやかに生きかえった。薄く雪をつけた杉林は、その杉の一つ一つがくっきりと目立って、鋭く天を指しながら地の雪に立った。(「雪国」川端康成)

淡窓は時おり、雨の降る林の中を杉の匂いを嗅ぎながら散策したいと思うことがある。天に向かって真っ直ぐ立つ杉が、雨に濡れるとより清浄なものに感じられるからだ。どのように身を慎もうが現世の汚濁は避け難い。それを洗い落とし、潔斎するために自然に包まれながら雨に打たれて身を清めたいと思う。(「霖雨」葉室麟)