シラカシ(白樫)

別名 
科属  ブナ科コナラ属
学名 Quercus myrsinaefolia

性状
常緑高木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

17.05.03小石川植物園

樹木解説

高さは20m位になる。樹皮は帯緑黒色でなめらか。葉は互生し、長さ4-13cmの長楕円状披針形で、ふちに浅い鋸歯がある。やや革質で裏面は緑白色。4-5月、雄花序を垂らし、上部の葉腋に雌花序を直立する。堅果は長さ1.5cmの球形または広楕円形。殻斗は浅い椀形で6-8個の総苞片の環があり、無毛。

09.06.05上福岡

09.06.05上福岡

09.07.12上福岡

14.05.03小石川植物園

10.05.18昭和記念公園

21.04.23小石川植物園

13.09.10新宿御苑

12.10.19新宿御苑

小説の木々

新大橋を渡って御揉み蔵沿いの路へ分け入ると、もう佐和山道場のある深堀河内守の屋敷に聳える白樫の大木が目に入ってくる。樹齢百年を超えるというから、深川の土地が埋め立てられてほどなく、緑といえば未だ疎らな草しかなかった頃から根を下ろしたのだろう。豊かに張った梢の白い葉裏が四月の陽を照り返し、澄み渡った空を背景にして浜風に合わせるように明滅を繰り返す。(「白樫の樹の下で」青山文平)