マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)

別名 サツマジイ、マタジイ
科属  ブナ科マテバシイ属
学名 Lithocarpus edulis

性状
常緑高木
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

14.06.10新宿御苑

樹木解説

高さは約15mになる。樹皮は暗褐青灰色でなめらか。葉は互生し、長さ5-20cmの倒卵状楕円形で全縁。厚い革質で、裏面は灰緑褐色。6月頃開花し、雄花序は長さ5-8cm、雌花序は長さ5-9cmで斜上する。堅果は長さ2-3cmの長楕円形で翌年の秋に成熟する。殻斗は皿形で総苞片が瓦状に並ぶ。

09.07.11森林公園樹皮には薄く縦じま

11.06.06浜松町

09.05.26浜松町

10.06.22新宿御苑

14.06.10新宿御苑

13.06.20新宿御苑

10.07.31新宿御苑

10.09.29新宿御苑

小説の木々

妻たちは、早朝にそれぞれの家の掃除を終えると、子供連れで下の芝生に集まる。そこにはビニールプールとビーチパラソルがならび、まるで避暑地のようなにぎにぎしさだ。二人の子供を連れ、大きな腹を抱えた菊地が、マテバシイの木陰にバーベキュー用コンロを持ち出し、鉄板で何かをいためている。(「コミュニティ」篠田節子)

「腹一杯ドングリを食っているイノシシは、脂が乗ってうまい」市蔵は腰から抜いたナイフの刃先を確認していた。マテバシイのドングリなら、文哉は以前拾ったことがある。食料の減る冬に、フライパンで炒って食べたものだ。くせがなくてうまい。(「海が見える家・逆風」はらだみずき)