ジュズダマ(数珠玉)

別名 
科属 イネ科ジュズダマ属
学名 Coix lacryma-jobi

性状
一年草
葉の分類
互生、単葉、剣葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考
参考:野に咲く花/山に咲く花/高山に咲く花(山と渓谷社)

草形

19.09.07東京都薬用植物園

草花解説

草丈は1m程になる。根元で枝分かれした多数の茎が束になり、茎の先の方まで葉をつける。葉は互生し、玉蜀黍に似た線状の披針形。長さは30-60cm、幅は2-4cmで先が尖り、縁はざらつく。葉鞘から顔を出した花茎の先端に丸い雌花がつき、その先から雄花の束がのびる。雌花は熟すると、表面が非常に固くなり、黒くなって表面につやがある。熟した実は、根元から外れてそのまま落ちる。

19.09.07東京都薬用植物園

19.09.07東京都薬用植物園

19.09.07東京都薬用植物園

19.09.07東京都薬用植物園

小説の草花

雲が切れて月が明るくなった。水面が輝き、ジュズダマが揺れているのが見えた。乾いた濃い紫色の実がカラカラと鳴るような気がした。子供の頃、父とジュズダマでネックレスを作って遊んだ。父と大原がなぜ川に落ちたのか。父が自殺しようとしたわけでも、争った挙げ句に川に落ちたのでもない。もしかしたらー。(「銀花の蔵」遠田潤子)