オオバコ(大葉子

別名 ガエルッパ、ゲーロッパ、オンバコ、カエルバ
科属 オオバコ科オオバコ属
学名 Plantago asiatica

性状
多年草
葉の分類
根生、単葉、広葉、切れ込みなし、鋸歯なし
類似
備考
参考:野に咲く花/山に咲く花/高山に咲く花(山と渓谷社)

草形

19.06.26小石川植物園

草花解説

花径が高さ10-30cm。葉は楕円形、卵形あるいはさじ形をしており、多くは根生葉で根元からロゼット状に四方に広がり多数出る。5 - 7条の葉脈が縦に平行に走り、基部に浅い切れ込みがあり、生育状態が良いと葉の縁は波打つ。花期は4 - 9月、花は花茎の頂に長い緑色の穂に密につき、白色もしくは淡い紫色の小花が下から上に向かって順次咲く。萼は4枚あり、花冠はロート状で4裂する。果実は蒴果で楕円形をしており、熟すると上半分が帽子状に取れて、中から4-6個の種子が現れる。

19.04.27小石川植物園

19.04.27小石川植物園

19.05.02久喜

19.06.26小石川植物園

小説の草花

路傍に群れて顔を出している大葉子の穂が、夕風を受けて小刻みに揺れている。それを茫と眺めながら、孫六は未だ漠然とする己の将来に思いを馳せた。(「八本目の槍」今村翔吾)