トネアザミ(利根薊)

別名 タイアザミ(大薊)
科属 キク科アザミ属
学名 Cirsium nipponicum var. incomptum

性状
多年草
葉の分類
互生、単葉、広葉、切れ込みあり、鋸歯あり
類似
備考
参考:野に咲く花/山に咲く花/高山に咲く花(山と渓谷社)

草形

20.10.21小石川植物園

草花解説

草丈は100-200cm。茎葉は長さ20-30cmの長楕円形で先が鋭く尖り、普通、羽状に深裂し、刺針は目立ち、やや太く長さは1cm以下。葉の基部は茎を抱かない。根生葉は花期には枯れてない。花期は8-11月、頭花は径2cm程で、普通、横向きから斜め下向きに咲く。総苞は鐘形。総苞片が長くて反り返り、刺針がやや太く長い。果実は、痩果で痩果で約2mm。同時期に咲くノハラアザミに比べると、羽状複葉の裂け方が深くて大きい、葉が茎を抱かない、総苞片の反り返りが大きい、花期には根生葉がない、などの違いがある。

18.10.06小石川植物園

18.10.06小石川植物園

20.10.21小石川植物園

20.11.05神代植物公園

補足

  ノアザミ ノハラアザミ トネアザミ
(タイアザミ)
花期 5-8月 8-10月 9-11月
草丈 50-100cm 50-100cm  60-150cm
葉の先に鋭いとげがある 深く裂け裂片は細い、
茎を抱く
ノハラアザミより深く大きく裂片は幅広、
茎を抱かない
総苞 球形、ほぼ平滑で粘りがある 鐘形で総苞片は斜上する

筒型で総苞片は横に広
がるかやや反りかえる 

茎葉

基部で茎を抱き、刺針が鋭く、
羽状に中裂 

上部はまばらで小さく
基部は茎を抱く
上部にも付き極端に
小さくならない 
茎毛   毛が多い 毛が少ない
根生葉 花時にも残り、羽状に中裂する  花期に根生葉が残っている 花期に枯れている