カイヅカイブキ(貝塚伊吹)

別名 
科属 ヒノキ科ビャクシン属
学名 Juniperus chinensis var. kaizuka

性状
常緑小高木
葉の分類
対生・輪生、単葉、針葉、鱗片状
類似
備考

参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

12.01.06小石川植物園

樹木解説

高さは6-7mになるが、高いものは20mになる。成長とともに側枝がねじれ主幹に巻き付くようになり、狭円錐形の樹形となる。葉は密生し、ほとんどが鱗片状で、一部針状の葉が出る。

11.04.10上福岡

11.03.03神代植物公園

11.03.03神代植物公園

11.03.03神代植物公園

11.03.30上福岡

11.03.30上福岡

小説の木々

扇の家はぐるりをカイヅカイブキの生垣で囲まれていた。腰ほどの高さまで石を積み、その上に木を植えている。手入れをされない生垣は荒れて伸び放題で、道路からは建物がほとんど見えない。・・翌日、また扇の家に出掛けた。今日は生垣のカイヅカイブキ刈込だ。(「雪の鉄樹」遠田潤子)

強そうな髪が、風よけのために海辺に植えられた手入れの悪いカイヅカイブキのように伸びていた。眉毛が習字の毛筆で跳ね上げたように勇ましく、南国生まれを想わせた。僕は呑みに誘われたら断れない主義、というわけでもないが、ありがたく受けることにした。(「最近、空を見上げていない/美しい丘」はらだみずき)