クサイチゴ(草苺)

別名 ワセイチゴ、ナベイチゴ、ヤマイチゴ
科属 バラ科キイチゴ
学名 Rubus hirsutus

性状
落葉低木
葉の分類
互生、複葉、奇数羽状複葉、切れ込みなし、鋸歯あり
類似
備考
参考: 葉っぱでおぼえる樹木(柏書房)/日本の樹木(山と渓谷社)/樹に咲く花(山と渓谷社)

樹形

16.04.06新宿御苑

樹木解説

高さは20-60cmになる。茎や枝、葉には軟毛が密生し、腺毛や刺がまばらにある。葉は、奇数羽状複葉、小葉は1-2対あり、長さ3-7cmの卵状披針形で先はとがる。4-5月頃、短い枝の先に直径約4cmの白い花を1,2個開く。花弁は5個で平開する。萼片は先が尾状にのび、短い毛が密生する。果実は直径約1cmの球形で赤く熟す。

10.02.20新宿御苑

12.04.18新宿御苑

10.02.20新宿御苑

10.05.12神代植物公園

補足

六月のあの頃は、雑木林の枝葉がみずみずしい緑を滴らせ、山苺の実が紅く熟れていたが、四月の比叡山は冬の気配が残り、一日中、陽の射さない道の端は霜柱が解け小雨の後のように濡れている。(「不毛地帯」山崎豊子)