秩父札所巡り第二回  LinkIcon秩父札所第十三番へ

また再びの秩父札所巡りへ、第十三番慈眼寺から第二十五番九昌寺まで

第二十番法王山岩之上堂(ほうおうさんいわのうえどう)

10.08.12第二十番岩之上堂平成22年8月12日(木曜日)10:57 天候 曇時々雨
第十九番龍石寺から1.2km徒歩20分(回り道)
 「右二十番」という道しるべ石をみて、秩父巡礼で秩父橋を初めて荒川を渡る。前回はここで教えられた蕎麦屋に入り、酒も嗜み小一時間も過ごした。前回は特段の計画もなく行き当たりばったりで歩いたのでそれもできたが、今日は第二十五番まで行かなくてはいけない。蕎麦屋はカットで先を急いだ。

 秩父札所20番寺は秩父札所中最古の建物で、境内は荒川に臨む断崖の上にあり、三間四面の堂は向拝から土間に入れるようにいる。確か前回は道路脇からすぐ上り口があったはずと思ったら、ここで最近の天気の影響があった。「上り口は通行禁止で回り道を」とのこと。大分遠回りして岩之上堂に着いた。

10.08.12右二十番の道しるべ石

10.08.12秩父橋(歩道)

10.08.12第二十番岩之上堂

10.08.12第二十番岩之上堂

第二十一番要光山観音寺(ようこうさんかんのんじ)

平成22年8月12日(木曜日)11:22 天候 曇り一時小雨
第二十番岩之上堂より0.7km徒歩10分
 「1923年(大正12年)近くの小学校が火災のとき飛び火して、観音堂、庫裏など全て焼けてしまった。だが、本尊の聖観音は幸い火難を逃れたので、近在の人々は火除けの観音様と呼んでいます。」ということです。
 ネット面白い話が載っていました。「ある奇特な人が、折角の巡礼だから1番を1円で振出し、2番は2円と倍々で賽銭をあげようと心に決めて出発しました。3番、4番、・・・10番の512円位まではよかったが、15番になると1万6384円となります。あわてて計算してみたら21番では104万8576円、結願寺の34番になると85億8993万4592円となります。早速誓いを改め観音さんにお詫びした」という話だそうです。二乗の恐怖ですかね。

10.08.12第二十一番観音寺

10.08.12第二十一番観音寺

10.08.12第二十一番観音寺

10.08.12第二十一番観音寺

第二十二番華台山童子堂(かだいさんどうじどう)

10.08.12第二十二番童子堂仁王門平成22年8月12日(木曜日)11:54 天候 雨
観音寺より1.3km徒歩20分
 童子堂は本来の名を「栄福寺」というが、それがなぜ童子堂と呼ばれるのか理由がある。その昔、讃岐の農夫が行脚僧に施しをしなかった因果で子が犬になってしまった。農夫はたいそう嘆き悲しんで、必死の思いで、四国、西国、坂東霊場を経巡り、童子堂に至って息子ははれて人に戻ったという。それからここを童子堂と呼ぶようになった。各寺にいろいろを故事、由来があるようでこれも全部調べると面白いかもしれない。

 仁王門は珍しい茅葺きで、左右の格子の中には愛嬌ある仁王像が立っている。この第二十番で遭った家族と、またここで出遭った。お母さんが言うには「息子の夏休みの宿題(おそらく自由研究)で秩父34札所を車で家族で回っています」とのこと。ご苦労様です。その夏休みの自由研究成果を見て見たいですね。

10.08.12畑に咲くオクラ

10.8.12第二十二番童子堂六地蔵

10.8.12第二十二番童子堂

10.8.12第二十二番童子堂

第二十三番松風山音楽寺(しょうふうさんおんがくじ)

10.08.12第二十三番音楽寺平成22年8月12日(木曜日)12:35 天候 曇り時々雨
第二十二番童子堂より1.5km徒歩20分

 観音堂の前の梵鐘は、明和五年(1768)の銘があり、六観音像が鋳出されている。明治十七年(1884)十一月一日、吉田町椋神社に集まった三千人の農民が武装蜂起し、翌二日には小鹿坂峠を越えて音楽寺境内に集結、この鐘を打ち鳴らして大宮郷に乱入した。秩父事件ですね。
 観音堂の境内から、さらに峠を登った頂上には、十三体の地蔵石仏が横一列に並んでいる。十三塚と呼ばれており、秩父巡礼開創十三権者の姿とされる。ここから正面には、秩父市街を隔てて、武甲山の勇姿を望むことができる。
 寺の名前はなぜか現代的である。近年は、音楽に関する願い事を叶えてくれる寺として、新人歌手やスター歌手が、ヒットが出るよう祈願に来るとか。もちろんこの日はそんな風情の人はいませんでしたが。

10.8.12第二十三番音楽寺

10.8.12第二十三番音楽寺六地蔵

10.8.12第二十三番音楽寺

10.8.12第二十三番音楽寺十三権者

第二十四番光智山法泉寺(こうちさんほうせんじ)

10.08.12第二十四番法泉寺平成22年8月12日(木曜日)14:28 天候 曇り時々雨
音楽寺より3.2km徒歩45分
 駐車場を抜けて途中標識に従い古道に入る。ところが途中一度標識を見過ごし道がなくなり引き返し、標識通り進んだが、林の中なら下草はそれ程でもないが、夏の時期、草が生い茂り道が見えない。本当にこの道は合っているのかと疑心暗鬼ながら足元に埋め込んだ木があるのを信じ草、蜘蛛の巣をかき分けながら進んだ。途中雨も降り始め、もうズボンも水浸し。こんな道に導く道標に恨み節。なんとかたどり着いたがここは改良して欲しいところだった。
 法泉寺に入るとすぐ目の前に116段一直線の石段がある。こんな階段今までのヤブからすればたいしたことはない。本堂の左に平和観音が祀られている。この観音様は、世界の平和を祈念しておられ、更に各家庭の平和を願っているとか。穏やかな表情を拝していると、いままでの苦労も何とやらで。さあ、今日最後の第二十五番へ、でも国道を歩こうかな。

10.08.12第二十四番法泉寺116段の石段

10.08.12第二十四番法泉寺

10.08.12第二十四番法泉寺

10.08.12第二十四番法泉寺

第二十五番岩谷山久昌寺(いわやさんきゅうしょうじ)

10.08.12第二十五番久昌寺平成22年8月12日(木曜日)15:40 天候 曇り時々晴れ
法泉寺より2.9km徒歩45分
交通費 影森-秩父線(710円)-寄居-東上線(630円)-上福岡=1,340円
 第二十四番法泉寺から、もう山道はコリゴリといいながらも、目の前に「XX古道」という道標をみると身体がそちらに向かう。国道72号線は車がブンブン飛ばしていてカーブのところなどちょっと怖い思いをする。そこでやはり江戸古道の案内がある以上そちらを優先して、法泉寺から酒づくりの森、浜田民宿を経由する江戸古道を歩くことにした。
 浜田民宿を越えていくと道は下りとなり小さな橋を渡るところで「土砂崩落のため、通行禁止」の立札にぶつかる。「ああ、ここも集中豪雨の影響か」と諦めて戻りかけたところ、畑仕事をしていたおばさんが遠くから「歩きは大丈夫だよ」と声をかけてくれ、再び元来た道を戻り山道を目指した。さらに一般道に出てからも道しるべが分かり難く地元の人に聞き何とかたどり着いた。古道の整備はどうもいまいちである。
 今日の計画の第二十五番久昌寺を終え、影森駅への道を聞くと、裏山口駅の方が近いというが、次のつなぎのために影森駅に約一時間かけて向かう。途中晴れてきて武甲山もその頂上を見せてきた。途中林檎がなっていたのでちょっと失敬して味見をしたが、小さく酸っぱかった。
 駅にたどり着くと駅舎の上の武甲山が夕空に雄姿を見せていた。次はこの影森駅から始まる。ビールを飲みたかったが駅前にはお店は一軒もない。駅のトイレに入り、汗を拭い下着を換え少しさっぱりして17:06影森駅発の秩父線で帰路に付く。

10.08.12第二十五番久昌寺

10.08.12第二十五番久昌寺

10.08.12第二十五番久昌寺

10.08.12武甲山

10.08.12ヤマボウシの実

10.08.12道端の林檎はまだ酸っぱかった

10.08.12緑大橋からの武甲山

10.08.12秩父線影森駅と武甲山