秩父札所巡り第二回  LinkIcon秩父札所第二十番へ

また再びの秩父札所巡りへ、第十三番慈眼寺から第二十五番九昌寺まで

第十三番旗下山慈眼寺(きかざんじげんじ)

10.08.12秩父第十三番慈眼寺平成22年8月12日(木曜日)7:55 天候 曇
第十二番野坂寺から1.4km徒歩20分
交通費 上福岡-東上線(630円)-寄居-秩父線(650円)-御花畑=1,280円
 前回秩父線御花畑で歩き止めをしたので、朝5:53上福岡発、秩父線で御花畑で7:46下車。計画では上福岡5:43-川越線-西武線-西武秩父7:37-御花畑で行くつもりが乗り遅れた。西武線を使うと交通費が300円安いのだが。まあ、お寺での朱印が8時からだからあまり影響なく歩き始めができた。台風4号が日本海にありこの影響が避けられないが、むしろ酷暑の炎天下よりはましだろうと今日は雨覚悟の歩きである。
 昔日本武尊が東征のおり、この地に御旗をたてたため「旗の下」の地名が生まれたとか。慈眼寺は御花畑から数分のところにある。寺内に保育園があるようで何人かの親子連れをみながら、朝食べ損ねたお握りを頬張る。今日のコースは市内が中心で、短い距離をつないで行く。今日だけで13寺を回る予定、早々に次の今宮坊へ向かう。

10.08.12秩父第十三番慈眼寺

10.08.12秩父第十三番慈眼寺

10.08.12秩父第十三番慈眼寺カボチャの花

10.08.12秩父第十三番慈眼寺

第十四番長岳山今宮坊(ちょうがくさんいまみやぼう)

10.08.12秩父第十四番今宮坊平成22年8月12日(木曜日)8:21 天候 曇り一時小雨
第十三番慈眼寺より0.6km徒歩10分
 今宮坊の途中神社があり、その境内に大きな欅があった。徳川家康が秩父にきたとき、この大きな欅をみて思わず馬から降り見上げたという。そのとき馬をつないだのがこの欅で「家康駒つなぎのケヤキ」と呼ばれ、県の天然記念物になっている。
 今宮坊は山門もなく小さな寺である。総じて秩父の寺は小さいところが多く納経場も別の場所にあるところが多い。昔武田信玄と北条軍との戦いがあったとき、武田軍が秩父にきては神社仏閣を焼き払い「信玄焼」と言われ、この寺も当時焼かれたそうだ。雨がパラパラ落ちてきた。天気予報では午後からだったが少し早い雨である。

10.08.12秩父今宮神社の「家康駒つなぎのケヤキ」

10.08.12秩父第十四番今宮坊

10.08.12秩父第十四番今宮坊

10.08.12秩父第十四番今宮坊金網に絡むアサガオ

第十五番母祖山少林寺(ははそざんしょうりんじ)

07.09.02(前回)秩父第十五番少林寺平成22年8月12日(木曜日)8:41 天候 曇り時々雨
今宮坊より0.7km徒歩10分
 お寺の間が短く快調にこなしている感じがする。続けて秩父線を越えて少林寺である。ここの本堂は他の寺と違い、洋風の建築方法を取り入れた漆喰塗籠(しっくりぬりごめ)の土蔵風の本堂である。
 本堂右側の境内には、秩父事件で殉職した二人の警官の墓があり、当時の内務大臣山懸有朋が碑文を書いている。確かに秩父事件を扱った映画で警官が暴動で殺されたような記憶がある。女房が朱印をもらっている間興味深く見ていた。

 ※写真は前回(07.09.02)きたときのもの。12日の写真を整理していたら、どうしたわけかこの本堂の写真がない。おそらく秩父事件の碑のほうに興味が偏り、本堂の写真を失念したらしい。3年振りの感慨も含めそのときの写真を利用した。

 再び秩父線をこえ、秩父夜祭で有名な秩父神社の前を左折し、次の第十六番西光寺へ向かう。

10.08.12秩父第十五番少林寺

10.08.12秩父第十五番少林寺

10.08.12秩父第十五番少林寺秩父事件の碑

10.08.12秩父神社

第十六番無量山西光寺(むりょうざんさいこうじ)

10.08.12秩父第十六番西光寺平成22年8月12日(木曜日)9:05 天候 雨
第十五番少林寺より1.0km徒歩15分
 四月になると山門の枝垂れ桜が満開となり、四月十日は地元の人が集まって、金比羅様の縁日が行われる。しかし我々は今回このクソ暑い、しかも台風が日本海を横断しているときの秩父である。西国は桜の春、紅葉の秋と季節を選んだが、秩父が近いこともあり、季節を楽しむより歩くことを優先。
 この寺の境内には四国八十八ヶ所の諸仏をまつる回廊堂がある。前回きたおり見ているので今回は省略した。雨の中納経、雨が激しくなってきた。
 秩父路は、寺が市内に集中していることや巡礼のひとも多いので、道標がかなり整備されており、道のあちこちに道標がある。地図を見なくてもほとんど迷わずに回ることができる。昔ながらの「道しるべ石」「江戸巡礼古道」「街中の道標」等々がある。これで少し安心しすぎた嫌いがあり、のちほど大変な目に遭うこととなった。

10.08.12秩父第十六番西光寺山門

10.08.12秩父第十六番西光寺

10.08.12秩父第十六番西光寺

10.08.12秩父第十六番西光寺六地蔵

第十七番実正山定林寺(じっしょうざんじょうりんじ)

10.08.12秩父第十七番定林寺平成22年8月12日(木曜日)9:35 天候 曇り時々雨
大慈寺より1.2km徒歩20分
 秩父巡礼で全身巡礼姿の方に始めてお会いした。頭を剃り白髭をたくわえておりどちらかのお決まっていますね。
 ここにはこんな昔話がある。「昔ある人が妊娠の身でありながら秩父巡礼に出た。途中十七番付近までくると急に産気づき、赤子を産み落としてしまった。困り果てた女は赤子を油紙に包み、寺のほとりの沼に棄てて巡礼をつづけ、やっとのことで結願を果たした。ところが、家へ帰ってみると、捨てた筈の赤子が土間に立っている。驚いてそこを掘ってみると土の中に定林寺のご本尊の姿が浮かびでた。女はわが身の行為を恥じ、懺悔し、その罪ほろぼしに梵鐘をつくり寄進したのがこの鐘だとい割れる」やはり札所巡りは懺悔旅なのでしょうか。

10.08.12秩父第十七番定林寺

10.08.12秩父第十七番定林寺

10.08.12秩父第十七番定林寺

10.08.12秩父第十七番定林寺

第十八番白道山神門寺(はくどうさんごうどじ)

10.08.12秩父第十八番神門寺平成22年8月12日(木曜日)10:04 天候 曇り時々雨
常楽寺より1.5km徒歩20分

 再び秩父線をまたぎ第十八番神門寺へ。秩父線は荒川、武甲山とともに、なにかと秩父札所巡りに関連します。
 秩父札所第十八番神門寺は、もと第十四番今宮坊に属する修験寺で、当時は大いに栄えたというが、寛政(1789~1800)のころ焼失、今の観音堂は天保時代(1830~1843)に再建されたと言われています。本堂は名匠藤田若狭の作で、小さいながらも風格のあるもので、本尊の聖観世音は両手に蓮華をもつ珍しいもので室町時代の作と伝えられるそうですが、そこまでは見ることができません。
 ただ、ひたすら謙虚にすなおに般若心経をとなえるだけです。

10.08.12秩父線

10.08.12秩父第十八番神門寺

10.08.12秩父第十八番神門寺

10.08.12秩父第十八番神門寺の赤松

第十九番飛淵山龍石寺(ひえんさんりゅうせきじ)

10.08.12秩父第十九番龍石寺平成22年8月12日(木曜日)10:29 天候 曇り時々雨
神門寺より1.3km徒歩15分
 今日は第十三番慈眼寺から秩父線を挟んで秩父市内を歩いてきたが、ぼちぼち市内とはお別れである。第十八番神門寺から荒川沿いへ向かい第十九番の龍石寺へ向かう。巡礼姿の方とはここから道を別にした。ここでは前回昼時間であったのでこの近所で食事ができる店はないかと訪ねたとき、次の二十番岩之上堂の手前に蕎麦屋があると聞いた記憶がある。
 龍石寺は寺自体が巨大な水成岩の上に建っている。荒川に架かる秩父橋が見える。

10.08.12秩父第十九番龍石寺の六地蔵

10.08.12秩父第十九番龍石寺

10.08.12秩父第十九番龍石寺

10.08.12秩父第十九番龍石寺