秩父札所巡り第三回  

また再びの秩父札所巡りへ、第二十六番円融寺から第三十番法雲寺まで

第二十六番万松山円融寺(ばんしょうざんえんゆうじ)

10.10.03 8:10第二十六番円融寺平成22年10月3日(日曜日)天候 曇
第二十五番久昌寺から3.8km徒歩40分
交通費 上福岡-東上線(630円)-寄居-秩父線(710円)-影森=1,340円
 前回は秩父線影森駅で歩き止めをしたので、朝6:01上福岡発、秩父線で影森駅7:55下車。既に前回第二十五番久昌寺から影森駅まで歩いているので、第二十六番まではそれほど距離もない。8時頃から歩き始め8:10には円融寺に到着。ただしここはこのあと奥の院岩井堂までハイキングをしなければならない。沿道にはキンモクセイ、シロハギ、コムラサキと秋の花、実が見られる。今日の行程は比較的楽なのでゆっくり沿道の草花、樹をみながら回ることができる。
 第二十六番円融寺には、江戸期狩野派の画家、鳥山石燕作「景清の牢破り」が寺宝として残されているというが、案内の看板で実物は中にあり見ることはできない。

10.10.03 5:48上福岡健康的に早朝の出立

10.10.03 7:58影森駅前回歩き止めの影森駅

10.10.03 8:05キンモクセイ金木犀(薄黄かも)が匂う

10.10.03 8:06シロハギ白萩も沿道に咲く

 奥の院(観音堂)は、円融寺をでて面白いことに私有地の昭和電工の敷地内を歩く。長い階段を上がると琴平神社がある。今日は琴平神社の祭りだそうで、境内にある土俵では子供たちの奉納相撲があるのだろうか。琴平神社の社殿を抜け更に上ると、京都清水寺のミニ版のように崖に掛けられた岩井堂がある。

10.10.03 8:37琴平神社階段をフウフウ言って登る

10.10.03 8:41琴平神社子供相撲でもやるのかな

10.10.03 8:52岩井堂ミニ清水寺のような岩井堂

10.10.03 8:53岩窟の地蔵尊岩窟に地蔵尊が並ぶ

第二十七番竜河山大淵寺(りゅうがさんだいえんじ)

10.10.03 9:38第二十七番大淵寺平成22年10月3日(日曜日)天候 曇り
第二十六番円融寺より1.4km徒歩45分
 円融寺から直接来る道はあるが、観音堂を回るのが秩父札所巡りなので、岩井堂をまわり琴平ハイキングコースを通って大淵寺にでる。途中栗の木の下に山栗が落ちていたのをみつけリュックを下ろししばし栗狩りを楽しむ。明日は栗ご飯だな。ハイキングコースの木々の隙間からは秩父の街が遠望できる。ハイキングコースを取ると大淵寺へは裏から入ることになる。
 境内の延命水は年間枯れたことがないという湧き水で、これを飲むと33ヶ月延命するという。早速ペットボトルに残る水を捨て入れ替えた。高さ15メートルと言う護国大観音はあることは知っていたが、気がつかなかった。これは高崎観音、大船観音とともに関東三観音の一つに数えられている。ここまではまだ影森駅に近いが、これから秩父線に沿ってあるき、今日は秩父線5駅にまたがる徒歩道である。

10.10.03 9:39大淵寺本堂一つ叩いて十句観音経を

10.10.03 9:45観音像穏やかな顔つきの観音様

10.10.03 9:46延命水33ヶ月延命の水

10.10.03 9:55山門山門を後に第二十八番へ

第二十八番石龍山橋立堂(せきりゅうざんはしだてどう)

10.10.03 10:23第二十八番橋立堂平成22年10月3日(日曜日)天候 曇り
第二十七番大淵寺より1.2km徒歩25分
 第二十七番大淵寺からの途中「上影森の大カヤ」あるというので寄ってみた。県指定の文化財であるが、度重なる落雷、台風ですっかり枯損していた。推定樹齢500年、残念なことである。
 先月武甲山に登ったとき浦山口からの途中通り過ぎた。堂の裏側が切り立った大きな岩山で、下には鍾乳洞がある。今回は鍾乳洞見学(有料200円)は省略。近くに牧場があるのだろうか、牧場直送の牛乳、ソフトクリームがあったので買ってみた、取り立てて美味しいとは思わなかったが、まあまあかな。境内にはソメワケハギが咲いていた。
 堂内には本尊馬頭観世音が安置されている。百観音霊場の中で、馬頭観世音を本尊とするのは西国二十九番松尾寺とここ橋立寺のみである。

10.10.03 10:07上影森の大カヤ無残に枯損した大カヤ

10.10.03 10:24岩壁下の石像高さ65mの岩壁下の石像

10.10.03 10:25観音堂背後の岩壁切り立った岩壁がすぐ後ろ

10.10.03 10:30ソメワケハギ秋の花萩が風に揺れる

第二十九番笹戸山長泉寺(ささとさんちょうせんじ)

10.10.03 11:08第二十九番長泉寺平成22年10月3日(日曜日)天候 曇り
第二十八番橋立堂より1.8km徒歩30分

 橋立堂から再び秩父線浦山口駅を回るように荒川の常盤橋を渡り長泉寺に向かう。
途中浦山川と橋立川の合流する地点の諸下橋の近くに芭蕉の句碑がある。「草臥れて宿かる頃や藤の花」晩春の頃の旅情を詠ったものである。諸上橋からは浦山川の浦山ダム(秩父さくら湖)が見える。ここまでくると二十九番長泉寺も近い。
 道のあちこちにヒガンバナが咲いていた。

10.10.03 11:07山門着きましたよ

10.10.03 11:14御詠歌の石碑分けのぼり結ぶ笹の戸おし開き

10.10.03 11:14地蔵様いつも赤い前垂れと帽子をして

10.10.03 11:15境内から望む杉越しの秩父の山々

第三十番瑞龍山法雲寺(ずいりゅうさんほううんじ)

10.10.03 13:27第三十番法雲寺平成22年10月3日(日曜日)天候 曇り
第二十九番長泉寺より7.1km徒歩2時間
 本日最後の寺である。長泉寺から枝垂桜で有名な青雲寺の近くを通り武州中津、武州日野駅を通過し白久(しろく)駅まで行く。ここからさらに山道を15分ばかり登る。最後と思えば頑張れるが実は結構しんどい。
 三峰駅に向かう途中汽笛が聞こえた。日曜日には秩父鉄道で蒸気機関車が走る。マニアの人は線路沿いに場所を確保してカメラを撮っている。ちょうど橋が僅かに見えるところにいたのでカメラを構えたが横から撮るのは難しい。
 本日最後の寺を回り、次回の歩き初めとなる三峰口駅まで歩く。畑には蕎麦の白い花が咲き秋風に吹かれていた。次回はいよいよ秩父徒歩巡りで一番大変な第三十番から第三十一番の18km、第三十一番から第三十二番の12kmである。

10.10.03 13:28本堂綺麗に整備された庭と本堂

10.10.03 13:29観音堂の鐘観音堂で般若心経を

10.10.03 13:33地蔵様どこでも赤い帽子

10.10.03 13:39浄土庭園秩父札所随一の庭

10.10.03 13:50長泉寺入り口法雲寺を後に

10.10.03 13:57白久から三峰へクサギの実も

10.10.03 14:14白久から三峰へ沿道に咲くコスモス

10.10.03 14:22三峰口駅今回の歩き止め

<追記>今回から秩父を日帰りで歩いたら日帰り温泉に入って帰ることにした。第三十番法雲寺のあとは大滝遊湯温泉、第三十二番法性寺のあとは西谷津温泉、最後は当然第三十四番潜水寺のあと満願の湯。
今回三峰口駅14:30発のバスで18分三峰神社方向に行くと遊湯温泉があったが、18分もバスで先に行くのは、と待ったがかかり30分歩いて白久へ戻ることにした。白久には谷津川温泉があったが、駅員さんに聞くと予約や時間的制約があるというので断念。これからはもう少し調べてから行くことして、白久から西武線直通の電車で帰宅した。