西国札所巡り第二回

西国札所京都を中心に歩く(平成21年3月27日~29日)

二日目は西国随一の難所と覚悟をしていった上醍醐胝堂が昨年の落雷で焼失したため山登りをしなかったので、むしろ7箇所を歩き回るのみ疲れた日であった。特に京都市内の混雑は、それだけでも精神的に疲れる。石山の宿はラジウム温泉というのでゆっくり明日のため、せっかく買った寝酒も1,2杯で切り上げ早々に寝た。歩きは翌日たっぷり味わうことになった。

第十八番紫雲山頂法寺六角堂(しうんざんちょうほうじろっかくどう)

09.03.28京都府京都市平成21年3月28日(土曜日)16:00-16:15
地下鉄烏丸線烏丸御池駅下車徒歩4分。拝観料なし、拝観時間8:30-17:00(納経所は8:00から)。
清水寺を降りて五条からバスで四条烏丸に向かう。これが失敗、この時期京都市内はバス、車は時間が道路が混んで当てにならない。移動に大分掛かってしまい、バスを降りて歩いて頂法寺に着いたのは16:00であった。本堂は通称六角堂と呼ばれる六角形の堂。本尊如意輪観世音菩薩。境内には六角形に支えたシダレ桜が満開を迎えていた。般若心経を唱え、朱印をもらう。さて今日の予定はこの近くにある革堂(こうどう)のみ。最初は地下鉄と思ったが歩き始めた。

頂法寺

六角形のシダレ桜

シダレ桜のアップを

柳の新芽も目に優しい

第十九番霊麀山行願寺革堂(れいゆうざんぎょうがんじこうどう)

09.03.28京都府京都市平成21年3月28日(土曜日)16:30-17:00
地下鉄烏丸線丸田町下車徒歩10分、拝観料なし、拝観時間8:00-17:00。
革堂までは六角堂から人に聞きながら歩いた。本尊は千手観世音菩薩。ここは西国三十三箇所の中で唯一の尼寺。通称「こうどうさん」で呼ばれている。本日7つ目の、最後の巡礼寺であるので時間までゆっくりした。これで京都市内の寺は終わるが、普通京都に行くと見て回る神社仏閣はほとんど見て回らない。丸田町へ行く途中京都御所(京都御苑)に立ち寄った。桃の花が厚ぼったく盛りであった。今日の宿は石山で京阪石山寺駅に行く。ところが、駅前は暗く食べる場所がない。もちろん朝食のみの宿泊。宿に荷を置いて二駅前の石山に戻り、寝酒を買い込み、おいしいお店も聞き、ちょっと豪勢な晩飯にありついた。

革堂の山門

御所のコブシ

御所の山桜

御所のモモ

第十三番石光山石山寺(せっこうさんいしやまでら)

09.03.29滋賀県大津市平成21年3月29日(日曜日)8:00-8:15
京阪石山坂本線石山寺駅から徒歩10分(宿からは徒歩7分)、拝観料500円、拝観時間8:00-16:30。
朝食は7:00にして比較的余裕で出立した。瀬田川に面して山門が建ち山門前で開門を待った。次の岩間寺に行くバスが寺前を8:16発だったので、少々じりじりしながら待ち、開門と同時に参道を急いだ。本尊は如意輪観世音半跏像。参道先の石段を上ると、寺の名前の由来となった石山がある。石灰岩がマグマの噴出の熱で変化した珪灰石が、一つの塊が大きくそれが重なって大きな岩盤となっている。国の天然記念物になっている。落ち着いたいい寺だったが、何せ忙しい。寺を出るとバス停は少し戻るところにあり、向うから来たバスに飛び乗った。

参道を急ぐ

珪灰石の石山

本尊如意輪観世音

毘沙門堂

第十二番岩間山正法寺[岩間寺](いわまさんしょうほうじいわまでら)

09.03.29滋賀県大津市平成21年3月29日(日曜日)9:40-10:10
京阪バス石山寺から中千町下車徒歩1時間、入山料300円、拝観時間8:00-16:30。
途中乗ったバスの路線が違うのに気付いた、途中降りて徒歩で修正。時刻表を見ると2分後乗るはずだったバスがくるはずだった、歩きながらこのバスとすれ違ったときはチョッと後悔。15分余分に歩き中千町バス停に着き、岩間寺を目指すが、かなりきつい上りが続く。やっと着いたときには「ここまで苦労して入山料が要るの」と嘆いていたら3月一杯は無料だとか、悪いことの後にはいい事もある。岩間寺はボケ封じ近畿十楽観音霊場第四番札所でもあり。境内の「ボケ封じ観音」でボケ封じを祈願。また来た道を45分で戻る。

夜叉五倍子の雄花序

山道のレンギョウ

境内の夫婦桂

カツラの花

第十四番長等山園城寺[三井寺](ながらさんおんじょうじみいでら)

09.03.29滋賀県大津市平成21年3月29日(日曜日)11:50-12:25
京阪石山坂本線三井寺駅から徒歩8分、拝観料500円、拝観時間8:00-17:00。
京阪線で石山寺11:13から一本で三井寺駅に到着11:46。拝観料を払うとき中のおばさんが桜が遅れて困っているとこぼしていた。ここも広い。なぜか金堂、微妙寺を納経場所を勘違いし、般若心経を詠み朱印を、と思ったら「ここは違う」と断られ、最後に観音堂で無事朱印をもらった。ここでは三度も納経したことになった。展望台からは琵琶湖が眺望できる。帰りは144段の石段を降り、三井寺駅12:25発、途中石山でJR東海道線に乗り換え、次の近江八幡に行く。

ここが本命の観音堂

展望台から琵琶湖を望む

144段の石段

街路樹の桜

第三十一番姨綺耶山長命寺(いきやさんちょうめいじ)

09.03.29滋賀県近江八幡市平成21年3月29日(日曜日)14:00-14:15
JR近江八幡駅から近江鉄道バス20分、徒歩20分、拝観料なし、拝観時間8:00-17:00。
近江八幡駅に13:15着、駅前から13:20発のバスで長命寺へ向かう。本尊は千手十一面観世音菩薩。バスを降りるとすぐそこから808段の石階が始まる、半端じゃないでした、途中ハアハアして立ち止まりながら何とか20分掛けて本堂まで上る。この石段の参道は健康長寿を願ったものだそうだが結構厳しい。6月下旬にはこの参道の両側にあじさいが咲き乱れるというが見る余裕があるかどうか。バスで駅に戻り軽い食事を摂り、16:28米原から新幹線で無事品川着、20時頃帰宅。疲れました。

これがあの808段の石段、さあ上ろう

途中立ち止まって竹林をすかして琵琶湖が

やっと石段の終わりが見える

朱塗りの三重塔は国の重要文化財