第三番風猛山粉川寺(ふうもうざんこかわでら)

09.11.22粉河寺平成21年11月22日(日曜日)曇り、07:45-08:30
JR和歌山線粉河下車徒歩15分
拝観時間 8:00-17:00 境内自由、本堂内陣300円
 粉河寺の大門前の旅館に投宿。朝旅館前には和歌山県下第三番という大明神のクスノキの巨木がある。「御神木に触れてパワーを頂いて」と書かれてあり木に触れる。今日は5ヶ所を回るので少々忙しい。まずは宿屋前の粉河寺を拝観時間開始前の朝一番で拝観。ただし、徳川吉宗が寄進したと言う左甚五郎の虎は本堂内陣に安置され有料のため今回はパス。今朝は少々寒い、天気予報は和歌山、奈良地方は午後から雨。早朝拝観時間前で寺の人たちが境内を掃除している中を歩く。昨日紀三井寺で会ったご夫婦ともすれ違い軽く会釈する。今日もきちんと本堂前に正座し経を読んでいた。粉河から近鉄に乗り換える吉野口まで切符を買ったが失敗。奈良・大和路遊々切符を買ってあったが、この有効区間が和歌山線の橋本からだった。二重に切符を買ってしまい400円×2の損失。吉野口からはたった6分乗る特急のため500円の特急指定券を購入、これに乗らないと次の壷阪山駅10:15発、1時間に1本しかないバスに乗れない。

09.11.22粉河寺/山門

09.11.22粉河寺/菩薩像

09.11.22粉河寺/蓬莱庭園

09.11.22粉河寺/境内秋色

第六番壷阪山壷阪寺(つぼさかさんつぼさかでら)

09.11.22壷阪寺平成21年11月22日(金曜日)10:30-11:00
近鉄吉野線壷阪山駅奈良交通バスで壷阪寺行10分
拝観時間8:30-17:00、拝観料500円
ここからはバス、電車を小刻みに乗り継いでいく。壷阪寺に着き、帰りのバスを確認したらなんと帰りに予定していた11:30発がない。確認しミスで冬時間にのみ走るバスであった。仕方なく11:00発に乗るために拝観を急ぐ。各札所の正味滞在時間がわずか30分足らずである。拝観料、入山料を二人分払いながらこんな時間では実にもったいないのだが巡礼が観光ではないと我慢。ここも朱塗りで壮観、立派なお寺である。ここは眼病に霊験あらたかな観音様として厚い信仰を集めてきたと言うので、境内にある大きなめがねを手を合わせくぐる。石造りレリーフや絵にはなにやらインド風の絵柄、色彩がありエキゾチックな雰囲気をかもし出す。さて、結果として30分前倒しでこの先を進めることにした。

09.11.22壷阪寺/五重塔

09.11.22壷阪寺/観世音菩薩

09.11.22壷阪寺/寝観音

09.11.22壷阪寺/遠景

第七番東光山岡寺[龍蓋寺](とうこうざんおかでら)

09.11.22岡寺(龍蓋寺)平成21年11月22日(日曜日)曇り、12:15-12:45
近鉄南大阪橿原神宮前駅から奈良交通バス岡寺前行6分
拝観時間8:00-17:00、拝観料300円
 壷阪山からは次の橿原(かしはら)神宮前まで電車で約8分と予想以上に近い。途中岡寺駅があるがここで降りてもバスの便はないので要注意。近いが交通の便からするとかならずしも便利ではない。予定が30分前倒しになっているので、橿原神宮前駅前の岡寺行きのバスに飛び乗る。バスはこの辺りの明日香遺跡に関連する地をつないで回り道をしながら飛鳥駅に向かう。飛鳥駅は近鉄で通り過ぎたから地図上は戻っていることになる。岡寺は日本最初の厄除け霊場として知られている。本尊の如意輪観世音菩薩坐像は身の丈4.6m、日本最大の塑像、日本三大仏に数えられている。ここで知り合ったやはり巡礼の東京吉祥寺から来た方と次の長谷寺の途中までご一緒する。静岡に住んでいた頃登呂遺跡に惹かれ、それ以降歴史、遺跡に興味を深め、今まで一人であちこちを歩いているとか。ちなみに旦那の趣味には奥様はまったく興味がないそうで。

09.11.22岡寺/菩薩坐像

09.11.22岡寺/三重宝塔

09.11.22岡寺/境内のもみじ

09.11.22岡寺

第八番豊山長谷寺(ぶさんはせでら)

09.11.22長谷寺平成21年11月22日(日曜日)曇りのち帰り際にぱらぱらと雨 14:00-15:30
橿原神宮前から次の近鉄大阪線長谷寺駅まで電車で31分、駅から徒歩15分
拝観時間8:00-17:00、拝観料600円
 駅から徒歩15分、紅葉がきれいなゆえか参道にも店が多く結構な人が歩いている。この寺は万葉集でも詠まれ古今集、源氏物語にも登場するというくらい古くから人気の高い寺だそうだ。境内のもみじもなお鮮やかである。
 参道の帰り道の途中に番外豊山法起院(ぶさんほっきいん)があるので立ち寄り納経、朱印をした。参道の帰り道大きな富有柿を売っていたのでお土産に買ったが、お金を払う段になって「財布がない」と慌てた。今の法起院で朱印料を払ったとき置き忘れたか、と急ぎ掛け戻った。いくら観光地でも納経、朱印しているとことで失敬する人もいないだろうに、と思うが見つからない。これをみていた店の人が気の毒に思ったか、柿を二つサービスしてくれた。仕方なく諦めかけたとき、朱印帳をしまう袋からひょいと財布が出てきて一件落着。パラついてきた雨の中、今回最後の奈良興福寺に向かう。結果的に30分前倒しの時間はここで費やした。

09.11.22長谷寺/399段の回廊

09.11.22長谷寺/本堂から

09.11.22長谷寺/五重塔

09.11.22番外法起院

第九番興福寺南円堂(こうふくじなんえんどう)

09.11.22南円堂平成21年11月22日(日曜日)雨、16:30-17:00
近鉄奈良線奈良駅から徒歩5分
拝観時間9:00-17:00、拝観無料
 ここが今回の巡礼旅の最終点、ここへ来て傘が必要なほど雨が降り始めた。奈良は中学の修学旅行以来である。この雨の中でも特別公開の催しがあり、奈良興福寺は多くの人で賑わっていた。今回小さな失敗や予定変更はたびたびあったが、なんとか無事に、というより10寺を回る予定がが思いがけず11寺も回れたのではまずは成功裡のうちに終えることができたと言うべきだろう。京都駅での乗換えが10分しかないから、夜食はここで買っていく。自宅に辿り着くのは22時ごろの予定、やはり些か疲れた。乗り換えに余裕がない、外すと影響が大きい電車、バスが多い、昼食の時間は最初から組み込んでいない等々正直かなり強行軍かもしれない。それ故無事回れたのでそれなりの達成感がある。最後は17:30発近鉄特急、18:16発新幹線でゆっくり帰る。これで残り9寺であるが、天橋立近くに2寺、姫路辺りに4寺、琵琶湖辺りに2寺、最初と最後だけ順番にこだわり、最後の西国第三十三番岐阜で結願。もともと健康のため始めたので、これからも歩き続けたい。これが終わったらいつか四国八十八ヶ所も歩いてみたいと思う。とにかく今回は紅葉も堪能できいい旅であった。

09.11.22興福寺/五重塔

09.11.22興福寺/南円堂の提灯

09.11.22興福寺/街路灯下の紅葉

09.11.22興福寺/近鉄奈良駅前