四国札所巡り第一回(1日目)       

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いよいよの四国札所巡りへ、発心の道場 第一番霊山寺から第二十三番薬王寺まで

第一番竺和山霊山寺(じくわさんりょうぜんじ)

11.04.27 12:56霊山寺平成23年4月27日(水曜日) 天候 曇り
JR高徳線板東駅下車 約1km、徒歩15分
交通費 上福岡-羽田-徳島-板東=18,380円(JAL先得)

 列車だと17,330円。飛行機なら18,380円だが2時間早いので、今回スタートは飛行機を利用した。9:40羽田発で12:44板東到着、駅を出るとすぐに「休んでいきませんか」とお接待の声が掛かったが、まだ一番にも行っていないし時間もないしで丁重に辞退。第一番で白衣、輪袈裟、納経帳、納札、蝋燭の遍路用具を調える。同行二人で必須と書かれていた金剛杖、菅笠は歩きの邪魔と略。しかし金剛杖の有難味は後日痛感することになる。しかし第一番の特権か他の札所より高い、同じものならどこでも同価格にして欲しい。さて、ここからいよいよ歩く遍路の始まりである。今回は一国参り150kmなので、全体の1/8、6泊7日。私と女房の両家先祖供養、東日本大震災でなくなった方の供養、家内安全、無病息災を祈る。初日ということもあり約3,4時間の行程で歩き慣らしを兼ねてゆっくりスタートした。

牟岐線板東駅四国遍路旅はこの駅から始まる

霊山寺山門の遍路モデルのマネキン門前に遍路姿のフル装備のマネキン、ここまでは・・・

歩き遍路の記帳歩き遍路帳にはリタイヤ組みがゾロゾロ、外人の名前も

多宝塔明治24年の火事にも燃失しなかった多宝塔

本堂霊山寺本堂、ここでこの旅最初の般若心経を

大師堂続いて大師堂でも、四国巡礼では2回経を唱える

大師像これは大師像だろうか、菅笠がないが・・・

桃の花辺りは桃の栽培が盛んらしく桃の花が咲き残る

第二番日照山極楽寺(にっしょうざんごくらくじ)

 

11.04.27 13:52極楽寺平成23年4月27日(水曜日) 天候 曇り
霊山寺より1.4km、徒歩24分   LinkIconページトップへLinkIcon戻る

 第一番で遍路用具購入や説明で予定外に時間をとってしまった。第二番は一番からすぐ近く。ここは安産祈願の寺としても名高い。境内には弘法大師お手植えと伝えられる「長命杉」があり、幹に触れると長命を得るという。

 遍路の交通手段としては歩きに限定されているわけではない。今回も自家用車で回る人を多く見かけた。歩き遍路は「時間、金、体力」が揃ってないとできないのでもっとも贅沢な遍路旅というのも頷ける。遍路旅は車、バス、バイク、自転車、徒歩と人それぞれである。歩き遍路がフウフウと坂道を登っているときサッと車が追い抜いていく様は、正直なところあまり気分のいいものではないが、そんなことを気にしていては居られない。考え様によってはこれも人生、あれも人生。我が家には四国八十八ヶ所の朱印掛け軸がある。二十数年前父が亡くなった後、母が何度かに区切ってバスで回ったものである。朱印の際、寺から大震災物故者供養にと歩き遍路に線香一箱の接待があった。

仁王門山門の両側に建つ仁王像

本堂参道は本堂へと続く

長命杉弘法大師お手植えと伝わる長命杉(幹に触らず)

大師堂四国八十八ヶ所では大師堂にもあわせて参る

観音像境内にあった観音像

境内境内は広く山門が遠く見える

境内願掛け地蔵尊も見える

頬紅エニシダ途中遍路道で見た頬紅エニシダの花

第三番亀光山金泉寺(きこうざんこんせんじ)

11.04.27 14:54金泉寺平成23年4月27日(水曜日) 天候 曇り
極楽寺より2.6km、徒歩45分   LinkIconページトップへLinkIcon戻る


弘法大師が日照りに苦しむ村民のために井戸を掘ると「黄金の霊水」が湧き出たとされ「金泉寺」と名を改め第三番札所に定めたと伝わっている。
 今回は地図として「へんろみち保存協会編四国遍路ひとり歩き同行二人」を持っていったが、歩き遍路のほとんどの人がこの本を持っていた。この本は歩き遍路に重点が置かれ歩行だけの遍路道、標高、距離、宿等詳しく掲載されておりネットで注文し取り寄せた。また、実際遍路道の道標は良く整備されている。30分も歩いて道標がなければ道に迷ったと思い人に道を聞くか戻るべしとのこと。遍路道は、あるときは車道を、またあるときは歩き専用の道を歩く。一般的に歩き専用道は近道であり、細い田圃道だったり急な山道である。車道は車が危ない上に案外疲れるので、できるだけ土の道を歩きたいところである。また遍路道も必ずしも一本ではないので、事前によく地図を見ておく必要がある。実際歩いてみて間違えて戻ったり、人に聞いたり、別の道を歩いたりした。

仁王像

本堂

大師堂

八角観音堂

大師像

岡の宮の大クス

番外霊場愛染院

軽い山道を

第四番黒巌山大日寺(こくがんざんだいにちじ)

11.04.27 16:17大日寺平成23年4月27日(水曜日) 天候 曇り
金泉寺より5.0km、徒歩1時間26分   LinkIconページトップへLinkIcon戻る


大日寺という名前はこの八十八ヶ所に二つある。第四番の大日寺は別名「黒谷寺」と呼ばれ、番外霊場愛染院から歩き遍路道は今日初めて車道を離れ軽い山道を行く。初日ということもあって比較的に楽な行程だが、時間的制約は納経時間(7:00-17:00)である。17時までにその寺に着かないと納経は翌日7時以降(西国などは8時でかなり時間待ちとなったことがある)となる。今回はあまり考えず日程を組んだため結果的にきつくなった。翌日の行動が朝早いので、朝6時からそのまま次の寺に向かうか、7時から納経にして次の寺に向かうかの違いが出る。大日寺の納経を終えるとすでに4時半、次の地蔵寺はここから2km。30分でギリギリである。寺の人が境内を掃きながら「大丈夫ですよ、25分で行けますから」と励まされ、飴を頂き地蔵寺に急ぎ向かう。お参りをしてから納経するのが順序だが着いたらすぐに納経をさせていただくことにして地蔵寺に向かった。

道しるべ

大日寺到着

大日寺本堂

大日寺大師堂

時間に追われ大日寺を後に

紅花常盤満作

五百羅漢

弥勒堂

第五番無尽山地蔵寺(むじんざんじぞうじ)

11.04.27 16:50地蔵寺平成23年4月27日(水曜日) 天候 曇りのち雨
大日寺より2.0km、徒歩32分   LinkIconページトップへLinkIcon戻る
宿泊費 民宿森本屋 6,000円、洗濯100円、ビール大500円


途中番外の五百羅漢があったが既に閉まっていた、もっとも寄っていく時間もなかったが。時間ギリギリの5分前に地蔵寺の納経に間に合う。先に納経を済ませゆっくり本堂、大師堂で般若心経を唱え、樹齢800年という大銀杏を眺めた。この頃雨がパラついてきたが幸い今日の宿は地蔵寺のすぐ前の民宿森本屋。平日のためか投宿は我々二人だけ、早速風呂に入り食事となった。巡礼中はアルコール禁止とのことであるが、風呂上りのビール1本のみOKということにして、二人で今日の11kmの徒歩を振り返り、明日以降の歩き遍路を頑張ろうと乾杯した。宿は大体一人6千円台で民宿が多い。洗濯は当たり前の長旅で洗濯機、乾燥機が揃っている。荷物は出来るだけ軽くしたほうがいい。明日は6時に朝食、6時半出立として9時には就寝した。一晩中雨の音が激しかった。

地蔵寺本堂

地蔵寺大師堂

大銀杏樹齢800年の大銀杏が境内にたつ

地蔵尊

大師像大師像はどの寺にもある

広い境内

地蔵寺山門これで本日の予定終了

民宿の部屋民宿に入る、投宿は我々のみ

11.04.27泊民宿森本屋<後記>まずは遍路初日で11kmの足慣らしであった。第一番の買い物で予想以上に時間を取られ最後の第五番で慌てたが、ここはもう少し計画的に時間を使うべきであった。東京からは夜行バスが一番安く(8,000円くらい)時間も有効に使えるが、平日であるので人混みもそれ程でもなく、宿も空いており1,2ヶ月前から日程が決まるなら、空路徳島入りは正解であったと思う。
本日の総歩数25,261歩、6,000円、ビール大500円、洗濯100円。

LinkIcon四国遍路第一回(2日目)に続く