四国札所巡り第五回(5日目)

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第四回に続いて、歩き止めの第五十三番円明寺(伊予和気)の続きから。今回は菩提の道場愛媛県から涅槃の道場(香川県)へ。四国遍路もいよいよ大詰めである。

13.03.18萩生庵平成25年3月18日(月曜日) 天候 曇り一時雨 
 天気予報では今日は天気が崩れるという。今日は参拝する寺はないが、明日の雲辺寺越えのために伊予三島まで行かなければならず、国道11号に沿って平地36kmを歩く。宿を6時45分に出発し、国道11号や歩きへんろ道をただひたすら歩く。幸い午前中は曇り空。山道はきついがこうした車道歩きは平地とは言え逆に疲れる。のどかな田んぼ道、緩やかな山道をのんびりと歩くのは気持ちがいいのだが。
 9時前に無料遍路宿泊施設の萩生庵でトイレ休憩。元菅首相が立ち寄った写真が壁に掛かっていた。首相を降りてから再開した遍路だろう。福岡からきたという女性二人連れの遍路さんと言葉を交わす。
 11時前食事処「峠のごはん」に着く頃、雨がパラパラやってきた。天気予報通りというか、歩く遍路に雨は覚悟の上とはいえあまり嬉しくない。少し早いがここで昼食にして、降りが本格的になってきたのでレインウェアを着込む。ちょうどテレビではWBCの準決勝を放送していた。1対0で負けている。

13.0318無料宿萩生庵

13.03.18山々は雲の流れが速い

13.03.18食事処峠のごはん

13.03.18雨が降り続く

13.03.18別格霊場第十二番延命寺平成25年3月17日(月曜日) 天候 雨
前神寺より徒歩27.4km
 伊予土居駅の近くに第五十四番と同じ名前の別格霊場第十二番延命寺があり、遍路小屋もあるのでここで雨宿りを兼ねて休憩。地元の叔母さんが話しかけてきて、この遍路小屋には夏場は若い人が泊まったりするので、取立てのスイカを差し入れたりするとか。ここには「いざり松」があり、弘法大師が四国巡礼の折「いざり松」の辺で足の不自由な人を見かけ、霊符を水に浮かべ飲ませたところたちまち病が全快したという言い伝えがある。看板おあるところには若い松があり変だなと思って聞くと、脇にある伐採した廃木のようなものが「いざり松」であった。雨はやっと小降りになったので、先を続けた。

13.03.18大師堂

13.03.18手水場に浮かぶ椿

13.03.18いざり松

13.03.18雨上がりの山々

13.03.18リブマックス<後記>5時過ぎに今日の宿、伊予三島駅前のビジネスホテル、リブマックスに到着。ここは以前は三島第一ホテルだったのが昨年10月に変わったところ。行程が長く到着時間が読めなかったので、時間に自由がきくビジネスホテルを予約した。WBCの結果を聞くと負けたという、残念。チェックインをしていると午前中会った福岡からの女性二人連れが入ってきた。あのペースでこの時間に着くとは思えなかったが、聞くと途中から電車を使ったとか。厳しいですからね、それもありですね。早速荷を解き風呂に入ってから、近所のスーパに明日の朝食、昼食を調達に行く。周りの店は早々にシャッターを下ろし、食事処がなく寂しい限り。私は酒が飲めればいいのでホテル前の居酒屋で、私は酒、女房は夕食。この時間に着くなら食事つきを探せばよかったか、まあ、時間が読めなかったので致し方なし。
総歩数「59,595歩(35.7km)」8時間16分
一泊素泊3,000円、トイレW1、洗濯無/乾燥無