四国札所巡り第四回(5日目)

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第三回に続いて、歩き止めの第三十九番延光寺(宿毛)の続きから、いよいよ菩提の道場愛媛県へ。四国遍路後半に突入である。

12.11.19 卯之町平成24年11月17日(土曜日) 天候 曇りのち晴れ
 予定では6時ごろ出たかったが、それだとお接待の弁当が用意できないということで、宿のルールに従い、朝食は6時半、出立7時。外は霧が立ち込める。今日は内子までの32.9km。最初天空さんは大洲泊りと言っていたが、大洲には昼過ぎに着いてしまう。途中酒六冷蔵の事務所で「お遍路さん休憩」と書かれた看板があり、事務所を休憩所に解放していた。トイレを借り、お茶、茶菓まで頂き、遍路小屋がないところでは大変有難いことである。大洲近く、一人の女性が財布から千円を出してきた。女房は5円ならまだしも、こうした金銭のお接待を知らなかったので「お気持ちだけで」と断ったというが、ここは有難く頂戴するもの。旅費の足しにしてもいいし、気が咎めるなら次のお寺で賽銭として出してもいい。
 大洲の「おはなはん通り」を抜け、加島さんお勧めの「志ぐれ餅」屋で試食と1パック購入。戻る加島さんとはここで別れた。昼食はまつちや屋のお弁当を大洲城を眺める公園で食べた。休憩所で天空さんにあったが聞くと内子まで足を伸ばすことにしたそうであり宿も我々と同じ。志ぐれもちを2つお接待すると「おいしい」と言ってぺろりと平らげた。56号線にはさすがに休憩所もないと思っていると、ミサワホームの事務所前に座る場所が設えてあってトイレを借りるとお茶までだしてもらった。今日は随分業者設備で助かった。

12.11.19 里山風景

12.11.19 鳥坂隧道

12.11.19 大洲おはなはん通り

12.11.19 大洲城

12.11.19 民宿シャロン<後記>内子の旅館は比較的高かったので素泊まり4,200円のシャロンにした。天空さんも同宿。食事は1階のレストラン。2階にある部屋に入ると古民家風でこれは禁煙だなと思う。案の定、聞く前から灰皿は入り口に用意してあるからと。洗濯は部屋干しは勘弁してもらっていると聞き、これは有料だなと思ったらやはり洗濯、乾燥で500円、我々は着替えがまだあったのでここでの洗濯はしなかったが、天空さんは頼んだようだ。あとで聞くと綻びは縫ってくれたし、換えの襦袢はもらったし、お芋ももらったとか、どうやら洗濯はおばあさんの領域らしい。ここの娘さんが埼玉に住んでいるようで若旦那とも少し話をした。翌日は大変なので朝は6時には出てコンビニ弁当にしようと思ったら、6時半には朝食を用意してくれるというので、しっかり朝食を頂いた。
総歩数「53,607歩(32.1km)」7時間34分

四国札所巡り第四回(6日目)

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12.11.20 内子を出立平成24年11月20日(火曜日) 天候 晴れ
 朝7時、コンビニで昼食を調達して内子の街を抜ける。今日は今回の行程で一番きつい33.3km、二つの峠越えである。朝靄の中通学する小学生、中学生と「おはよう」の挨拶をさわす。途中T氏からはここだけは泊まらない様にとアドバイスを頂いた宿の前、ちょうど鴇田峠遍路道か農祖峠道の分岐点。宿の女将が「こっち、こっち、皆さんこっちの道を行くよ」と鴇田峠遍路道を教えてくれた。確かにこちらの方が数km短い。三島神社を過ぎると道は登り道。時折車道を横断しながら下坂場峠に出る。一旦下がって再び登り道にかかり、枯れ薄が午後の陽射に輝く鴇田峠を超える。ここには昭和30年ごろまで茶店があり、峠を行く旅人が一休みしたところ。あとは久万高原町までダラダラと下りていきなんとか4時半には宿に入った。

12.11.20 天空さんと記念撮影

12.11.20 標高570mの下坂場峠

12.11.20 久万高原

12.11.20 標高790mの鴇田峠

12.11.20 おもご旅館<後記>久万高原に下りてきて一番近い宿ということで予約したが、電話をしたときからなんとなく嫌な感じはした。どうも覇気がなく商売をやる気が見えない。遍路は我々の前は4日前に一組泊まっているだけ。宿は120年の歴史があり、立派な部屋もあるようだが会話が弾まない。春、夏はラグビー部の合宿、春の遍路のシーズンが忙しくて、今くらいがちょうど休憩ができていいという。明日は荷物を置かせてもらって第四十四、四十五番を打って三坂峠に行く。
総歩数「56,650歩(33.9km)」8時間11分