四国札所巡り第六回(3日目)

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区切り打ち六回目、予讃線みの駅、第七十一番弥谷寺の続きから。今までの長い道のりを越え、最後の一国香川県(讃岐)涅槃の道場。四国遍路もいよいよ結願である。

第七十九番金華山天皇寺(きんかざんてんのうじ)

13.11.02天王寺石碑平成25年11月2日(土曜日) 天候 晴れ時どき曇り
第七十八番郷照寺から徒歩5.9km
 6時半頃、出掛けにみき旅館の女将さんからアンパンとペットボトルのお茶のご接待を頂く。最悪昼食はこれでもいいかとコンビニにも寄らず進む。昨日すでに3.2kmきているのであと2.7km。7時からの納経時間にちょうど良い。天王寺は金華山のふもと崇徳上皇をまつる白峰神社と同居していて、神宮寺なので山門はなく、参道を上ると赤い鳥居をくぐった正面に神殿があり、境内の左端に本堂と大師堂と鐘楼が肩を寄せ合って建っている。道は裏から入るので最初神社に入り赤い鳥居を抜けると左手に天王寺はあった。朱印の折、見所はと聞くと特にないという。ガイドブックの見所にはトコロテンの店と書いてあるが、まさしく見所がない証。「逆にこうした記事は迷惑なんですよね」とこぼす。

13.11.02天皇寺本堂

13.11.02大師堂

13.11.02大鳥居

13.11.02白峰神社

第八十番白牛山国分寺(はくぎゅうざんこくぶんじ)

13.11.02国分寺仁王門平成25年11月2日(土曜日) 天候 晴れ時どき曇り
第七十九番天皇寺から徒歩6.9km
 天皇寺からJR予讃線、県道33号を横切り、綾川沿いに歩く。暫く行くと左手に国分寺が見える。創建当時の遺構をよく残した寺で、旧境内の全域が国の特別史蹟。本堂は鎌倉中期に再建されたもの。また周辺には創建当時の本堂の礎石が点々と配置されている。今日から三連休だろうか、結構参拝の人でにぎわっている。
 自転車遍路の岐阜さんと再会。この先はここに自転車を置き白峯寺、根香寺を打ってから戻ってくるという。山の裏から車道もあるのだが大戻りしなくてはならない。これが自転車の難しいところか。寺を出るとすぐパン売りの車が通りかかったので昼食用にパンを購入。この先コンビにもなく幸運であった。

13.11.02国分寺本堂

13.11.02大師堂

13.11.02鐘楼

13.11.02礎石

第八十一番綾松山白峯寺(りょうしょうざんしろみねじ)

13.11.02白峯寺山門平成25年11月2日(土曜日) 天候 晴れ時どき曇り
第八十番国分寺から徒歩6.5km
 さて今回ここまではほとんど平地を歩いてきたが、行く手には標高400mの五色台、白峯山があり、ここから最後の遍路転がしに入る。ダラダラと汗をかきながら県道180号にぶつかる一本松まで登る(厳しい)。カンカン石の看板があるところでアンパン休憩。そこからなだらかに上下する山道を進み、根香寺との分岐である十九丁に至る。更に左に折れて白峯寺に向かう。山道を降りたつと駐車場があり、多くの車が止まっている。山門正面には本堂と見間違うほど立派な護摩堂があり、本道、大師堂は手前を右に石段を上がる。
 寺内は禁煙、飲食禁止と書かれていたので、門前の石碑の裏で昼食。バスツアーの責任者のような方から「どちらから来たのか」と問われ「埼玉です」と答えると「私は坂東もやったことがある」という。参拝後再び元来た道を根香寺に向けて戻る。

13.11.02五色台から国分寺方面

13.11.02白峯寺本堂

13.11.02大師堂

13.11.02護摩堂

第八十二番青峰山根香寺(あおみねざんねごろじ)

13.11.02根香寺仁王門平成25年11月2日(土曜日) 天候 晴れ時どき曇り
第八十一番白峯寺から徒歩5.0km
 十九丁へ戻り今度は根香寺方面へ向かう。車道に出て暫く行くと、足尾大明神で「お茶いかがですか」と声が掛かり、ちょうど水も無くなったので折角のお接待なのでありがたくお受けする。熱い缶コーヒーを頂いた上、ここには水は出ていないとペットボトルの水を分けて頂いた。自転車遍路の岐阜さんとはここですれ違った。
 納経しようとしたら遍路ツアーの先達が一緒に読経しましょうと言ってくれて団体さんと一緒に読経した。当方が勝手に一緒に読経することはままあったが、先達の了解をもらったのは始めてであった。
 2回目の歩き遍路の方が「歩き遍路は明日の一宮でのうどん接待券がもらえる」というので二人分もらった。また、今日我々は鬼無まで行くと話すと「明日は天気が悪そうだから屋島の裏道は急だし滑って危ない。通れなくなるかもしれない」という。まあ、行ってみるしかないでしょう。

13.11.02足尾大明神のお接待

13.11.02根香寺本堂

13.11.02大師堂

13.11.02鬼無へ、海が見える

13.11.02百百屋旅館平成25年11月2日(土曜日) 天候 晴れ時どき曇り
第八十二番根香寺から徒歩5.5km
<後記>根香寺から車道に戻りひたすら山を降りる。お接待で立ち寄ったのが響いて夕闇が迫ってきて17時過ぎ百百屋旅館に到着。鬼無にはここしか宿がないので、評判はイマイチだがここに投宿。確かに夕食に暖かいものは出なかった。同宿は先達の遍路と工事業者の二名。先達の方は既に12周目だが、今回は先達を離れて個人的に廻っている。明日は5時以降自由に食事をして出立可とのこと。鬼無駅近くで夜中の列車の音、踏み切りの信号音も哀愁さえ覚え気にならず就寝した。
(総歩程)50,953歩、30.5km、7時間45分