13. 高尾山から陣馬山

奥多摩の一角、醍醐丸から分派し、ほぼ南東に延びる長い稜線は奥高尾主脈と呼ばれている。最高峰の陣馬山を初め、堂所山、景信山、小仏城山、高尾山など山々が連なり、どの山もハイカー達に親しまれている。(東京周辺の山/山と渓谷社)

散策日
平成22年12月24日(金曜日)5:22-18:15
所 感
10年12月24日(金)クリスマスイブ、北海道、東北はクリスマス寒波襲来。関東地方は晴れの予報であり、以前から一度は歩いてみたかった高尾山から陣馬山を歩いた。紹介本によると健脚コースと言うが、距離は20kmくらいで長いが、高尾山に登った後は小ピークのアップダウンと平坦な尾根歩きが中心で、思ったほどの厳しさはなくむしろ恰好のハイキングとなった。気候のよい時期だと人でごった返すというのもうなずけるコースである。平日だったので行きかう人達も少なく、初冬の一日、比較的静かな山行ができた。
高尾山に行くといつも下山コースだった稲荷山コースを登り高尾山山頂へ。なんといつもは大勢の人がいるのに山頂には誰もいない。朝が早い上初冬の平日。ここからが初めて歩くコースで、小仏峠、景信山、堂所山、明王峠を通り陣馬山の奥高尾縦走コース。小ピークをアップダウンするが、標識はしっかりしているし、道幅も広く快適な尾根ハイク。小仏城山(こぼとけしろやま)、景信(かげのぶ)山、堂所(どうどころ)山、明王(みょうおう)峠を経て陣馬山。陣馬山からは栃谷尾根を降り陣馬温泉へ。温泉から上がったあとのビールを飲みながら、今年最後の山歩きを振り返った。これなら明日は筋肉痛にもならないだろう。
交通費 上福岡-高尾山口930円、藤野-上福岡1,140円=合計2,070円
その他費用 日帰り温泉900円、温泉飲食750円
一日の総歩数41,753歩


(注意)コースタイムは、一人でマイペースで歩いていることと途中途中写真を撮りながら歩いているので参考にしないように願います。

10.12.24 6:58 高尾清滝駅
山の夕刻は早い、朝5:22発の電車で高尾へ。清滝ケーブルカーのすぐ横から稲荷山コースが始まる。少し準備をして7:05登山開始。

10.12.24 7:12 稲荷山コース
稲荷山コースを登っていると後ろから朝日が上がる。今日もいい天気のようだ。

10.12.24 7:36 途中の東屋
稲荷山尾根途中の東屋で暑くなってセータを脱ぐ。二人の下山者に会った。頂上で日の出を見てきたようだ。

10.12.24 8:14 高尾山頂上
いつもは人で賑わう頂上も今日は誰もいない。ここで小休止、パラパラと登ってきた人に会う。8:28奥高尾へ向かう。

10.12.24 8:57 一丁平
一丁平直前、道には霜柱が立って、歩くとサクサクと音がする。霜柱道は久しぶり。

10.12.24 09:00 一丁平
タバコ休憩、今日は雲がかかって富士山が見えない。

10.12.24 9:00 薄風景
薄に初冬の風が吹く。天気が良いので薄の穂が陽に光っている。

10.12.24 9:22 小仏城山
標高670m、小仏城山(こぼとけしろやま)、休憩のたびに一服である。

10.12.24 9:23 小仏城山茶屋
ここには茶屋もあるが閉鎖中、人も数人が通り過ぎる程度。

10.12.24 9:27 小仏城山
人気はないが、茶屋の脇にサザンカが咲いていた。

10.12.24 9:28 小仏城山
これはコブシの冬芽。来年の花の時期に供えて暖かそうなコートをまとっている。

10.12.24 9:46 小仏峠
城山を降りると小仏峠(標高560m)。陣馬山まではまだ7km、底沢バス停への分岐点。

10.12.24 10:01 道路標識
関東ふれあいの道標識、高尾山口から8kmの地点。陣馬高原下までは11km。

10.12.24 10:05 尾根から
尾根歩きの樹間が切れると山々と遠く街並みが望める。この方向は八王子か。

10.12.24 10:15 景信山
もう一頑張りで景信山(かげのぶやま)山頂、標高727m。風は少し冷たいが、汗ばんだ顔には心地よい。また一服で中休憩。

10.12.24 10:29 景信山
さあ、そうそう休憩ばかりしていられない、正面に見えるのは雲取山と教えてもらった。

10.12.24 11:19 堂所山
縦走路から100m外れて堂所山(どうどころやま)がある、標高731m。

10.12.24 11:30 堂所山から
ベンチがあったので腰掛けて正面の山々を見る。

10.12.24 11:55 明王峠
この明王(みょうおう)峠でお昼時間。茶店の前からは富士山が大きく眺められるはずだが今日は見えない。

10.12.24 12:05 明王峠
今日のお昼はカップヌードル+お握り1ヶ、手前はマイ箸。食後はパックのドリップ式のコーヒーを(今日はキリマン)。

10.12.24 12:38 明王峠
おばさんハイカー達が来たのでテーブルを空けるように席を立った、長居をした。

10.12.24 13:14 陣馬登山口分岐
陣馬山前で陣馬登山口方向の標識、今日は陣馬山から一旦戻って栃谷尾根を下るつもり。

10.12.24 13:18 陣馬山
陣馬山に到着。陣馬山の象徴の白馬像が迎えてくれる。標高855m。

10.12.24 13:18 陣馬山
この方向に富士山が見えるのだが・・・なんか裾野が見える。

10.12.24 14:14 栃谷尾根
下山は栃谷(とちや)尾根を一気に下る。30分も下りると樹林を抜け丹沢方面が見える。右下はユズか。

10.12.24 14:15 栃谷尾根
これはシラカバの果穂である。ちなみにダケカンバは上向きの果穂。

10.12.24 14:19 栃谷尾根
集落の共同墓地の上に大きなサザンカが花を沢山付けていた。

10.12.24 14:21 栃谷尾根
栃谷集落ももう近い。カシワの葉が枯れても枝に残っていた。

10.12.24 14:24 栃谷集落
ボケが咲く栃谷集落に着く。右にいくと登山口バス停、藤野駅へ、左は陣馬温泉へ。

10.12.24 14:40 陣馬温泉
やはり山行の締めくくりは温泉でしょう。風呂は一人、ゆっくりと湯に浸かった。

10.12.24 15:50 陣馬温泉
ビールを飲みながら辺りをみると色紙が沢山。これは「食いしん坊万歳」、ほかに篠山紀信、細川隆言、ぶらり途中下車も。

10.12.24 16:08 藤野駅へ
16時台のバスもないことだし藤野駅まで約1時間歩くことにした。途中山の端に日が沈む。

<後記>いつか歩きたいと思っていた高尾山から陣馬山までのコースをそれ程の苦労もなく、初冬の一日、静かな山行ができた。シーズンには人ばかりと聞いていたが、歩いてみてその人気の秘密が分かった気がした。適当に距離があり、そのほどアップダウンもきつくなく、天候がよければあちこちで山々が美しい。
 日帰温泉からは平日のためバスの便がなく約1時間歩くつもりだったが、半分くらい下りたところで陣渓園のバスがきて、駅まで送ってもらった(感謝)。今年の山行はこれが最後だが、来年暖かくなったらまた行きたくなりました。