23. 蓼科山
円錐形の優美な山体を持つことから諏訪富士異名をとる蓼科山。独立峰的性格が強いだけに、その頂きは八ヶ岳連山でも一、二を競う壮大な眺めを誇る。本コースは蓼科山を登るもっとも一般的なコース。歩行5時間20分一般向け。(「東京周辺の山」山と渓谷社)
散策日
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平成24年8月25日(土曜日)
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所 感
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土日に茅野から蓼科牧場行き6:40発のバスがある。これにのるため茅野駅前に前泊した。
蓼科山頂、八ヶ岳連峰の眺望、シラビソが今回の目的。山頂では雲で眺望は望めなかったが下山途中八ヶ岳が目の前に見えた。これほどじっくりと八ヶ岳を見たのは初めて
。シラビソとオオシラビソの区別がつきにくいがおそらくシラビソ。一般向けとはいいながら特に下山道が悪路で苦労した。
総歩数は25日、23,221(24,234)歩。
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昔なら夜行日帰りだったと思うが今は夜行はない。多くの人は車登山のようだ。土日に茅野発6:40のバスにのるため茅野駅前の旅館に前泊した。茅野駅からの乗車客は私をいれて4名、2名は北八ヶ岳ロープウェイで下車、もう一人は蓼科山登山口で下車で、蓼科牧場下車は私一人。
トイレ、靴紐等ゆっくり準備して蓼科牧場からスキー場の中をリフトに沿って歩き慣らしで登り始める。ゴンドラはあるが営業は9時から。40分ほど登ると御泉水自然園、ここから笹薮の道を通り抜け7合目登山口に出る。
12.08.24 17:07茅野駅前
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12.08.25 7:59蓼科牧場
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12.08.25 8:11スキー場
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12.08.258:44道沿いの高山植物
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12.08.25 9:01御泉水自然園
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12.08. 25 9:01御泉水自然園
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12.08.25 9:237合目駐車場
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12.08.25 9:25一の鳥居
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休憩しているとバスで小学生の団体が来た。どうやらここから山頂往復の様子。急ぐでもなくこの小学生の団体とほぼ同じペースで登る。道は徐々に勾配がきつくなる。土地道から岩道に変わって来る。蓼科山荘がある将軍平に到着。トイレは子供無料、大人有料(200円)、アイス400円。
山頂は見上げればもうすぐでコースタイムは40分、ここからは岩塊の急登道。蓼科山頂ヒュッテを横にみて山頂に登る。しかし初めて岩ばかりの山頂を見た。残念ながら雲とガスで眺望は望めなかったが、とにかく山頂は広いが歩き回れないほど岩ばかり。
12.08.25 10:41休憩
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12.08.25 11:02将軍平
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12.08.25 11 16山頂へあと40分
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12.08.25 12:02蓼科山山頂
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12.08.25 12:04蓼科山山頂ヒュッテを過ぎるとピークが見えるが岩また岩が |
12.08.25 12:16蓼科山山頂次から次と雲が湧く |
12.08.25 12:16シラビソの縞枯れシラビソの縞枯れの様子も見える |
12.08.25 12:28お弁当風景一緒に登ってきた小学生の団体もお弁当 |
こんな岩だらけの頂上ではとてもゆっくりする気分ではない。12:30下山開始。バスが16:26なので15:20頃新湯へ降りる予定。コースタイムは2時間40分。しかしこれが甘かった。
山頂の岩場を南側に回りこみ蓼科登山口へ向かう。悪天候時は往路を戻ると書いてあったが、確かにこちらの道は雨が降ると岩がすべり危険この上ない。急坂が終り一旦緩斜面となったが、さらに急斜面が続き、笹薮に出たのでもうすぐと思いきや延々と続く。特に笹薮は足元が見えず、石や木の根で転びそうになる。笹薮に出る前、4人組の登山家の一人が気分を悪くしてうずくまっていた。水が余りなさそうだったので、私の残りの200~300mlの水を上げた。無事に下りたであろうか。
12.08.25 12:49悪路の下山道
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12.08.25 13:24八ヶ岳遠望
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12.08.25 15:00白樺の林
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12.08.25 15:07登山口女乃神茶屋
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やっと登山口に下りたのは予定をはるかにオーバーし、これから新湯まで降りるのは時間が間に合わないと判断し、登山口から帰りのバスに乗ることにした。いつもの日帰り温泉は省略で残念だったが、茶屋でビールを飲み、「着替えにトイレを貸して下さい」とお願いしたら、トイレは狭いからと廊下のような場所を貸して頂き、濡れタオルで全身を拭いた上着替えができ、感謝である。15:40のバスに乗り茅野に戻り、17:28茅野発スーパーあずさで帰ってきた。山頂付近の大きな岩塊ばかり頭に残り、何だか疲れました。
<後記>山頂の展望はなかったが、天候はまずまず。八ヶ岳も下山途中に綺麗に見ることができた。シラビソの木々も見ることができた。予定外に時間をとってしまって日帰り温泉に行くことはできなかったのが心残りだが。しかし、蓼科山の山頂には驚いた。あの岩塊の山頂ではゆっくりする気分になれない。下山道も悪天候のときどれだけ悪路になるか行ってみないと分からない。百名山のひとつだが、今ひとつ楽しめなかったところである。