26. 御前山

「御前山は美しいピラミッド状の山容を見せ、奥多摩を代表する山のひとつに上げられる。どの方面から行ってもつらいアルバイトを強いられるため、奥多摩に慣れてきた人たちが目指すのにちょうどいい山である」(東京周辺の山350)
奥多摩三山のひとつ。すでに大岳山、三頭山は登ったので残る一つである。ただし、標高差が870mあり、かなり険しい。今回は弟夫婦と一緒に登った。残念ながら標高の割りに展望がなく、地味な感じは否めないが、個人的にはいつかは登りたかった山で、まずは満足。急な上り下りの分、翌日は太腿の痛みで苦労である。

散策日
平成25年9月29日(日曜日)
所 感
13.09.29御前山山頂 奥多摩三山の残り一つ、御前山である。最初は川乗山に行こうと思ったが、五井から出てくる弟夫婦と時間が合わずこちらにした。台風18号の影響で頂上から境橋に降りる道は閉鎖で上り口の奥多摩湖に戻ったが、標高差が大きく、急坂の連続で、苦労した割りに頂上の展望がなくちょっと残念。しかし、これで奥多摩三山を登ったことになり個人的にはそれなりに満足。日帰り温泉で汗を流すのも心地よい疲れであった。
総歩数は29日27,851歩。


13.09.29 9:53奥多摩湖バス停
奥多摩湖バス停、上り始め

13.09.29 9:53東京国体
国体の自転車コース終点

13.09.29 9:57奥多摩湖
昔社会科見学できた奥多摩湖

13.09.29 10:03御前山登り口
ここから山道が始まる

新宿発7:44「おくたま1号」で青梅線奥多摩駅へ。まだ紅葉シーズンには早いからか、思ったほどの人ではない。弟夫婦と30分ほど前に並んだが余裕で席を確保。9:14奥多摩駅到着。9:30発の丹波行きバスで奥多摩湖まで。この日は奥多摩湖周辺で東京国体の自転車競技が行われるので、スタッフの車が多い、観戦あるいは出店の人達の姿も見える。靴紐を締め直し、10:00、いよいよ御前山登山開始である。ダムの堰堤を通って南岸へと渡る。園地になった台地の一段上に登山口がある。湖畔で叩く奥多摩清流太鼓に送られて上り始める。

13.09.29 10:34尾根筋道
道は緩急交互に

12.09.29 11:04 サス沢山
やっと奥多摩湖が遠望できる

13.09.29 11:43さらに進む
緑に包まれた尾根筋

13.09.29 11:23惣岳山
標高1,349mの惣岳山山頂

急坂だったり、突然平坦な尾根筋だったり緩急交互。約1時間歩くと、奥多摩湖を見下ろすサス沢山に到着、最初の休憩。山道はブナやミズナラの緑に彩られている。フッと吹く風に秋を感じる。さらに急坂を1時間半、12:23、惣岳山山頂に到着。ここまでくれば御前山まであと600m。もう一頑張りである。

13.09.29 12:50御前山山頂
1,405m御前山山頂

13.09.29 12:50御前山山頂
木々の間からわずかに奥多摩の山々

13.09.29 12:53 山頂風景
皆さん、山頂でもあまり長居はしない

13.09.29 14:03再びサス沢山
下り急坂に思ったほど下りられない

御前山1,405mの山頂に着いたはいいが、山頂からの展望はほとんどない。これが360度遠望できれば、苦しくても御前山ももっと人気が出るであろう。頂上の人も三々五々、あまり長居をする様子もない。本来なら避難小屋から境橋へ下山する予定であったが、台風18号の影響でわき道はほとんど通行禁止。頂上で話した人は「あれは役人の自己保身。自己責任で降りるのは自由」と言っていたが、我々は素直にもと来た道を下りることにした。軽く食事をし、13:10下山開始。奥多摩湖が見えるサス沢山に着いたのが14:08。できれば15:48発の奥多摩湖発のバスに乗りたかったが無理そうなので、15:36発に予定を変更。なにしろ、登った分は下りなければいけない。下りの急坂は足にくる。太腿が筋肉疲労を訴える。何度か先を行く弟に休憩を要請し、ようやく奥多摩湖畔に下りついた。すでに国体は終わっていて閑散としていた。

13.09.29 15:11園地台地
上り口に到着

13.09.29 15:14奥多摩湖堰堤
ぼちぼち夕暮れの空気

13.09.2915:33物産展前
ナナカマドが赤い実を

13.09.29 16:01もえぎの湯前
今年最初の金木犀

最後は定番の日帰り温泉。ここ奥多摩湖駅近くは「もえぎの湯」がある。下山後に湯に入れば極楽気分。できれば16:58発の奥多摩6号で帰りたかったが、ここはもうゆっくりしようということで、弟と風呂上りのビールの杯を重ねる。

<後記>この御前山は、春、カタクリが咲く山として知られている。標高差が大きい、展望が望めない、という理由で奥山三山の一番最後になったが、いずれは登りたかった山。登り3時間、下り2時間で、標高差900mは、実際は思いの他足に来た。下山中も普段になく太腿に筋肉疲労を感じていたが、翌日は想像通り家の階段を下りるにも一苦労である。ガイドによると歩行時間5時間、健脚者向けとある。次回は無理せずもう少し楽な山行にしようと思う。