26. 御前山
「御前山は美しいピラミッド状の山容を見せ、奥多摩を代表する山のひとつに上げられる。どの方面から行ってもつらいアルバイトを強いられるため、奥多摩に慣れてきた人たちが目指すのにちょうどいい山である」(東京周辺の山350)
奥多摩三山のひとつ。すでに大岳山、三頭山は登ったので残る一つである。ただし、標高差が870mあり、かなり険しい。今回は弟夫婦と一緒に登った。残念ながら標高の割りに展望がなく、地味な感じは否めないが、個人的にはいつかは登りたかった山で、まずは満足。急な上り下りの分、翌日は太腿の痛みで苦労である。
散策日
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平成25年9月29日(日曜日)
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所 感
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総歩数は29日27,851歩。
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新宿発7:44「おくたま1号」で青梅線奥多摩駅へ。まだ紅葉シーズンには早いからか、思ったほどの人ではない。弟夫婦と30分ほど前に並んだが余裕で席を確保。9:14奥多摩駅到着。9:30発の丹波行きバスで奥多摩湖まで。この日は奥多摩湖周辺で東京国体の自転車競技が行われるので、スタッフの車が多い、観戦あるいは出店の人達の姿も見える。靴紐を締め直し、10:00、いよいよ御前山登山開始である。ダムの堰堤を通って南岸へと渡る。園地になった台地の一段上に登山口がある。湖畔で叩く奥多摩清流太鼓に送られて上り始める。
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急坂だったり、突然平坦な尾根筋だったり緩急交互。約1時間歩くと、奥多摩湖を見下ろすサス沢山に到着、最初の休憩。山道はブナやミズナラの緑に彩られている。フッと吹く風に秋を感じる。さらに急坂を1時間半、12:23、惣岳山山頂に到着。ここまでくれば御前山まであと600m。もう一頑張りである。
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御前山1,405mの山頂に着いたはいいが、山頂からの展望はほとんどない。これが360度遠望できれば、苦しくても御前山ももっと人気が出るであろう。頂上の人も三々五々、あまり長居をする様子もない。本来なら避難小屋から境橋へ下山する予定であったが、台風18号の影響でわき道はほとんど通行禁止。頂上で話した人は「あれは役人の自己保身。自己責任で降りるのは自由」と言っていたが、我々は素直にもと来た道を下りることにした。軽く食事をし、13:10下山開始。奥多摩湖が見えるサス沢山に着いたのが14:08。できれば15:48発の奥多摩湖発のバスに乗りたかったが無理そうなので、15:36発に予定を変更。なにしろ、登った分は下りなければいけない。下りの急坂は足にくる。太腿が筋肉疲労を訴える。何度か先を行く弟に休憩を要請し、ようやく奥多摩湖畔に下りついた。すでに国体は終わっていて閑散としていた。
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最後は定番の日帰り温泉。ここ奥多摩湖駅近くは「もえぎの湯」がある。下山後に湯に入れば極楽気分。できれば16:58発の奥多摩6号で帰りたかったが、ここはもうゆっくりしようということで、弟と風呂上りのビールの杯を重ねる。
<後記>この御前山は、春、カタクリが咲く山として知られている。標高差が大きい、展望が望めない、という理由で奥山三山の一番最後になったが、いずれは登りたかった山。登り3時間、下り2時間で、標高差900mは、実際は思いの他足に来た。下山中も普段になく太腿に筋肉疲労を感じていたが、翌日は想像通り家の階段を下りるにも一苦労である。ガイドによると歩行時間5時間、健脚者向けとある。次回は無理せずもう少し楽な山行にしようと思う。