27. 谷川岳
「このコースは天神平までロープウェイを利用するため、ほかのコースより短時間で山頂へ登ることができ、初心者や中高年の登山者にも人気が高い。肩の広場には夏でも残雪が見られ、山頂からは雄大な展望が楽しめる」(東京周辺の山350)
新幹線、ロープウェイを利用すれば東京から谷川岳が日帰りも可能だとは知らなかった。標高は2,000メートルに満たないが、多くの遭難者を出す魔の山として恐れられてきた。クライマーを惹き付ける一の倉沢も見てみたかった。山頂ではガスが出て雄大な展望は望めなかったが、中高年登山としては満足のいくものだった。
散策日
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平成25年10月14、15日(日、月曜日)
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所 感
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13.10.14谷川岳の二つの耳
天神峠からの標高差は580m。谷川岳連峰のなかでは最もポピュラーなコース、中高年にはこのコースでないと容易には近づけない。群馬県と新潟県の県境に位置し、分水嶺となっており、標高は2,000mに満たないが、天候の急変する山である。一つの山としては、世界で最も遭難者を多く出した山で、山岳小説ではよく出てくる。時間があればオキの耳までと思ったが、ガスっているし時間もなくトマの耳までの往復とした。一般コースとは言え、歩行6時間、それなりの行程であった。翌日は台風26号が近づいており、午後から雨の予報。ロープウェイ駅からマチガ沢、一の倉沢までトレッキング。一の倉沢の岸壁に圧倒されてきた
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総歩数は14日17,788歩、15日20,705歩。
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13.10.14 6:01自宅出発
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13.10.14 9:44天神平ロープウェイ
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13.10.14 10:12天神平リフト
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13.10.14 10:21天神峠から
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自宅を6時に出た。祝日のことでまだ人通りは少ない。大宮で新幹線「とき305号」に乗り弟夫婦と合流。上毛高原下車、ここからバスでロープウェイ駅まで行く。祝日のことでロープウェイは長蛇の列。やっと乗り込み天神平へ、更にリストに乗り換え、一気に1,500mまで上る。これがあるから一般コースで、山に登らない人も天神峠で谷川岳をみながらブラブラ。温度は10度以下で風は寒いくらい。
13.10.14 10:42天神峠をあとに
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13.10.14 10:54峠を下りる
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13.10.14 11:46ナナカマドの赤い実
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13.10.14 12:01 天狗の休み場
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10時40分登山開始。天神峠から道はぬかり、岩はすべり、歩き難い下りで、巻き道との合流地点に出る。そこから木道が続くが、ここも濡れると滑りやすい。山頂辺りは早くもガスに隠れ始めた。ナナカマドは赤い実をつけていたが紅葉はイマイチで鮮やかではない。熊穴沢避難小屋で小休止。ここからは潅木帯の急登となる。暫く行けば森林限界を越し視界が開ける。急登は続き、天狗の休み場と呼ばれる露岩にたどり着く。
13.10.14 12:42肩の小屋
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13.10.14 12:48更に山頂に
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13.10.14 12:51山頂(トマの耳)
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13.10.14 13:00かすかに・・・
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ガスで霞む山頂下の肩の小屋に到着。山頂はここから少し上で、そのまま通過。12:51山頂(トマの耳)に到着。残念ながらガスのため展望は利かない。風が冷たい。時折青空が見え、風でガスが飛ばされまわりの山々が垣間見える。ここでは寒くて食事もできないので、肩の尾小屋まで下りて昼食。
13.10.14 13:45下山道
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13.10.14 14:02天狗の休み場
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13.10.14 14:35熊穴沢避難小屋
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13.10.14 15:16ロープウェイ駅に
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肩の小屋で昼食、しかし、風が冷たく長く居られない。13:30に下山開始。下山は比較的快調に下りていく。天狗の休み場で小休止、ブナが黄色に色付く熊穴沢非難小屋で小休止。15:16ロープウェイ駅に戻りついた。下の駅からのバスは16:00発。先月行った奥多摩の御前山の方がきつかったか。
13.10.15 9:35トレッキング
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13.10.15 10:21一の倉沢
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13.10.15 10:21 誰のか供花が
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13.10.15 10:56マチガ沢
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翌日はゆっくり、と言っても台風26号が迫っているので昼間での行動で、マチガ沢、一の倉沢までトレッキング。パラパラと人と出会う。一の倉沢は圧倒的な威容を誇り、こんな岩壁を人間が攀じ登るのが想像できない。誰が手向けたか、遭難者への花が沢に置いてあった。マチガ沢脇には岩に遭難者へのレリーフがはめ込まれていた。慰霊碑には谷川岳で800余人の亡くなった人の名が刻まれていた。
13.10.15 11:38土合橋
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13.10.15 12:03土合駅ホーム
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13.10.15 12:04土合駅ホーム
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13.10.15 12:19ドライブイン
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土合駅に戻り、待合室にリュックを置いて、上越線下りのホームに下り立ち、また上り返した。ホームからは462段(+26段)の長い階段がある。多くの山男たちが重いリュックを背負ってこの階段を上がった。駅を出ると予報通り雨が降ってきた。最後にドライブインで昼食を摂り、14:18のバスで上毛高原に戻り帰宅した。
<後記>とても冬山に行く気はないが、谷川岳、一の倉沢の名は特別な思いで聞く。多くの人がここで遭難した。頑強なまで人間を拒否して寄せつけない非情さがある。今回新幹線を利用し、秋の谷川岳に登った。中高年登山としては忘れられない山行になったようだ。