41. 東北の灯台①

今回の目玉は男鹿半島の入道埼灯台、加えて佐渡の灯台。予定の前週から天候が悪化し、寒波、豪雪、強風が見込まれている。そこで、「男鹿半島→酒田→新潟→佐渡」の計画をプランAとし、佐渡汽船が運休し佐渡に行けないことを想定し、「男鹿半島→八戸→青森→竜飛」の計画をプランBとした。結果的にはプランB’となった。灯台は海辺や岬にあるので、天候に左右される要素が多く、厳冬の灯台巡りは控えた方がよいということになった。

散策日
令和4年(2022年)1月13日(木)-1月16日(日)
所 感
灯台と温泉、そして列車移動、これが3大テーマの灯台巡り旅。第3弾は厳冬の東北の灯台。故障、運休、津波等の影響で散々な旅となった。雪の中訪れるのはそれなりに趣があるが、公共交通機関を使う身としては、ダイヤ頼みである。やはり雪の冬場に灯台巡りは難しいと感じた。
「プランA」は
1月13日(木)男鹿半島入道埼灯台-男鹿温泉
1月14日(金)酒田六角灯台-鼠ヶ関灯台
1月15日(土)佐渡沢崎灯台-佐渡温泉
1月16日(日)佐渡弾先灯台-姫先灯台
だったが、厳冬の東北は計画通りに回らせてくれなかった。そのため「プランB」をさらに少し変更した次の「プランB']で回った。
1月13日(木)男鹿半島-男鹿温泉 8,554歩(5.1km)
1月14日(金)男鹿入道埼灯台-酒田六角灯台 8,296歩(5.0km)
1月15日(土)蕪島神社-八戸鮫角灯台-浅虫温泉 15,403歩(9.2km)
1月16日(日)弘前城 13,044歩(7.8km)

22.01.13大宮駅

22.01.13秋田

22.01.13男鹿線

22.01.13羽立駅

 最寄り駅7時3分の出立である。さて今日は新幹線で秋田へ行き、次いで男鹿線とバスで入道埼灯台へと思っていたが、最初からトラブル。大宮駅で7時57分発の新幹線に乗ろうと思ったら、郡山でポイント故障が発生し、東北新幹線は全線運休中で復旧の見込みは立っていないという。多少の遅れなら乗換の待ち時間等で吸収できるかと思っていたが、ポイント装置の交換という大掛かりな復旧作業となり、復旧見込みは12時半頃だというので、入道埼灯台を諦め入道埼線のバスの予約は取り消した。あとは秋田までなら行けると思うが、男鹿まで行けるかどうか、今晩の宿が心配。駅アナウンスで復旧見込みが13時半と聞き、秋田発16時30分発の男鹿線最終電車に間に合わず男鹿まで行けないと分かり、男鹿温泉もキャンセルした。宿は秋田駅に着いたら観光案内に入り探そうと思う。大宮駅のみどりの窓口で切符の適用日を変えられないか聞いたが、「使用開始後は列車の運行不能・遅延による払戻しや有効期間の延長はしない」とのこと。万事休す、大幅に計画を変更しなければならない。
 結局5時間遅れで、「こまち5号」は12時53分に大宮を出発した。このまま順調にいけば秋田で男鹿線にぎりぎり乗り換えられると思ったが、そうは簡単にいかない。「こまち5号」は事故の影響で盛岡止まりとなり、乗換となり、秋田着は16時30分で、ますます秋田での乗り換えが厳しい。幸い秋田駅で男鹿線が秋田に着く新幹線を待って出発するというので、男鹿温泉の宿は再度宿泊でお願いし、10分遅れの16時40分秋田駅を出発した。
 羽立駅は降り積もった雪の中、下車客は私一人、温泉行のバスも私一人。凄いところへ来ちゃったという感想。しかし、何とか温泉までたどり着いた。温泉に浸かり明日以降の計画を思案する。部屋食を終え、煙草をスパスパと吸いながら、明日以降を考える。入道埼灯台を諦め、明日から予定通り佐渡へ向かうか、入道埼灯台を行き佐渡をやめて八戸に行くか。ここでは秋田が地理的に重要な場所になる。西に入道埼灯台、北に深浦の艫作(へなし)灯台、南に酒田六角灯台、鼠ヶ関灯台、東に鮫角灯台とある。しかし新潟へ行って佐渡汽船が運航していないと、動きが取れなくなる。新潟港発7時55分のジェットフォィルは今日も明日も運休である。15日の運行はかなり厳しい。どうしたものか、悩ましい。

22.01.14萬盛閣

22.01.14入道埼灯台

22.01.14北緯40度線

22.01.14北斗の石と灯台

 佐渡汽船の運休リスクを考え、新潟、佐渡の宿をキャンセルした。これに伴い、プランB発動で、14日は午前中入道埼灯台、午後は酒田六角灯台、秋田泊。15日は八戸に出て鮫角灯台。泊りは青森か浅虫温泉。15日は青森北防波堤西灯台、竜飛岬灯台に計画を組み替えた。
 萬盛閣からバス停までの坂道は凍っていて滑って危ないので軽アイゼンを装着。バス客は私一人。バスは雪道を進んだが、灯台付近は風が強く雪も少ししかない。ここに帰りのバス時刻まで約2時間我慢しなければならない。灯台を写真に収め、風が冷たく寒いので、カイロをポケットに入れ、バス待合所で風を避けた。ここはちょうど北緯40度線が通っている。

22.01.14秋田駅

22.01.14日本海

22.01.14酒田六角灯台

22.01.14秋田なにわ

 男鹿から秋田に戻り、酒田へ行く。窓外には日本海が荒立っている。酒田六角灯台は酒田から徒歩30分だったが、駅に降りてみると雪が積もりとても歩いて行けそうにない。タクシーに乗り、日和山公園に行く。20-30cmくらい積もった公園内を、ドカドカと歩み進み六角灯台を目指す。思ったより大きかった。帰りもタクシーを呼び、酒田灯台に行けるかと聞くと、あまり良い返事が聞けず、そのまま駅に向かった。秋田は昨夜電話で予約を取ったが、素泊まりとはいえ隣に娘さんが経営する飲み屋があり、これも食泊の分離の形態だろう。風呂は街中温泉=「ヘルストン温泉」(人工温泉)で温まって寝た。

22.01.15蕪島神社

22.01.15蕪島神社

22.01.15八戸港防波堤灯台

22.01.15鮫角灯台

 3日目。佐渡を諦め秋田新幹線、東北新幹線を乗り継ぎ太平洋側に移った。八戸は弟の嫁さんの故郷で、メールしたら近くにちょっと有名な蕪島神社があり、時間があったら寄ってみたらとアドバイスをもらい、バス発車時刻に時間があったので神社に歩いて行った。蕪島神社は小さな蕪島の上にまるでお城のように立派な神社が建っている。なにしろ風が強い。八戸港には八戸港蕪島防波堤灯台が見えた。
 冬季は土日休日しか走っていないウミネコバスで鮫角灯台を目指す。旧シーガルビューホテル前で下車し徒歩5分。といいながら、なだらかだが坂道があり道が凍っている。注意はしていたが転んだ。軽アイゼンを装着し進む。鮫角灯台は白くて美しかった。
 さて今日の泊りは青森か浅虫か。青森のじょんがら節を聞きながら飲める店の予約が取れたら青森泊、駄目なら温泉で浅虫とした。じょんがら節の店はやはり一人では予約は難しいようであっさり却下。浅虫温泉に泊まることにした。
 明日は何年か振りに龍飛岬に行ってみようと思う。以前は岬を訪れたので、灯台はその一点景であったが、今回はじっくりと灯台を見てみたい。ただし、雪で津軽線が運休になることが少々心配であった。明日は青森発11時だったので、事前情報を得ようと、青森港北防波堤西灯台に行こうと思ったが、駅前の観光センターで聞くと、何と車で近くには行けても防波堤は除雪もしていないし、閉鎖されているという。これも断念。

22.01.16浅虫温泉

22.01.16蟹田駅

22.01.16弘前城

22.01.16岩木山

 浅虫温泉では障子をあければ目の前に湯ノ島が見える。昨夜トンガで海底火山が噴火し日本に津波の影響が心配されたが、津軽半島の前に下北半島があるし問題ないだろうと思っていた。
 津軽線に乗ろうとしたらトンガ海底噴火の影響で、予想外に津軽半島にも津波注意報が出て電車は途中の蟹田までしか運行していないという。仕方なく青森/蟹田間を往復し、弘前城を見に行くことにした。雪以外の挫折はなんと運のなさかと嘆く。雪の弘前城を見て、当初予定より小一時間早めに帰宅した。最後まで予定を狂わされた。

<後記>
雪模様で多少のスケジュールへの影響はあると思ったが、ここまで全面的に予定が狂ったことも珍しい。北のこの時期の灯台巡りは難しいということだろうか。寒風の入道先灯台、青空の鮫角灯台、なかなか捨てがたい風情があった。今回見逃したいくつかの灯台もまた機会を見つけ回ってみようと思う。