43. 神奈川県の灯台(城ケ島、江の島)

初めに近場の灯台を攻めていこうと、今回は神奈川県のまだ行っていない灯台を拾った。遠方の灯台は「大人の休日クラブ」で安くなる、また、日が長くなる時期に行くとして、神奈川の観音崎、剣埼以外の灯台をピックアップ。

散策日
令和4年(2022年)2月26日(土)
所 感
22.02.26城ケ島灯台前回、神奈川県は観音埼、剣埼の灯台に行ったが、早めに近場の灯台は済ませておこうと、三浦半島をぐるりと見まわし、城ケ島、江の島近辺を攻めた。何しろスケジュールは分刻みの公共交通機関利用である。何事も予定通りとはいかない。
2月26日(土)池袋ー三崎口ー(城ケ島灯台、安房埼灯台)ー三崎港ー(諸磯埼灯台)ー三崎口ー藤沢ー(湘南港灯台、江の島灯台)ー藤沢ー池袋 23,270歩(14.0km)

22.02.26三崎港北防波堤灯台

22.02.26三崎港南防波堤灯台

22.02.26まぐろ屋

22.02.26城ケ島灯台

 食料、飲み物は電車に乗る前にローソンで調達。副都心線で横浜に出て京浜急行に乗り換え三崎口で下車。通勤席の電車では朝食もままならず、京急の快速特急の横須賀中央を過ぎたあたりでやっと朝食をとった。
 今日の予定は初めに諸磯埼灯台に行き、次いで城ケ島へ入るつもりだったが、終点の三崎口で降りてバス時刻を確認すると諸磯埼行きのバスは1時間以上の待ちとなる。調べていた時刻は日曜のもので土曜では走っていなかった。普通、平日と土日で異なるが、ここでは平日、土曜、日祝の3通りだった。しかたなく最初に城ケ島へ行くことにした。
 城ケ島のバス停を降りるとすぐ後ろから、三崎港の出入り口が見え、三崎港南防波堤灯台、三崎港北防波堤灯台が見える。防波堤灯台はおまけのように思っていたが、ここではしっかりとカメラに収めた。次いでいくつか店が並ぶ小道に入り、少し行くと城ケ島灯台への階段がある。灯台の周りは少し荒んだ雰囲気であるが、立派な灯台である。

22.02.26早咲き桜

22.02.26城ケ島公園入口

22.02.26安房埼灯台

22.02.26三崎港から城ケ島灯台

 次は城ケ島の東端にある安房埼灯台へ。島の反対側の城ケ島公園内にあり、ここからは約30分歩くしかない。城ケ島大橋をくぐり坂道を登っていくと道端に早咲きの桜が咲いている。カンザクラだろうか。今ある安房埼灯台は二代目で、地元の意見で三浦大根をイメージしたデザイン灯台となっている。一代目の灯台は海際にあったが、今はその影もない。個人的には一代目の灯台の方が好きであるが、地域振興には止む無し。
 もと来た道を戻り、大橋のたもとにある白秋碑バス停で少し遅れてきたバスで三崎港へ戻る。三崎港から城ケ島灯台の頭が見える。

22.02.26浜諸磯

22.02.26諸磯崎灯台

22.02.26諸磯埼灯台

22.02.26大根の花

 三崎港から諸磯まで歩くと40分くらい。バスを待っても同じくらいなのでバスを待つことにしたが、少々不安になる15分遅れでやってきた。終点の浜諸磯は何もないところ。案内板もないしどちらへ行けばいいのか。スマホを頼りに海に向かって歩く。途中私有地に迷い込み、道を尋ね、7分くらいで海岸についた。
 諸磯崎灯台は少し変わった形をしている。スタイリッシュというのか、海岸の岩場にすくっと立っている。海は穏やかで陽に煌めいている、リュックを下ろしここで昼食をとる。
 バスを待つ間、道端にダイコンの花を見つけた。

22.02.26江の島桟橋

22.02.26湘南港灯台

22.02.26江の島神社

22.02.26江の島灯台

 次は江の島を目指す。三崎口から京急で横浜に戻り、東海道で藤沢に出る。江の島は実に数十年振りで思い出のある場所である。しかし、当然ながらその面影もなく、コロナ蔓延防止期間というのに、大勢の人出で驚く。
 湘南港灯台は相模湾を一望できる防波堤の突端にある。普段は釣り人でにぎわう。ヨットをイメージしたデザイン灯台である。
 もとのバス停に戻り江の島神社への坂道を上る。比較的急な坂道で、登りは有料の3段階のエスカレータがある。この灯台は別名シーキャンドル、江の島観光灯台として2003年展望台が開業。サムエル・コッキングという南国ムード溢れる植物園の中にある。当然展望台に上るのは有料(700円)。これはパスして周りから写真に収めた。こうなるともう灯台のイメージがなくなる。
 江の島から藤沢に戻る。時刻表では駅まで18分だが、なんと渋滞で1時間かかった。運転手も何も言わないから、これが通常なのかもしれない。帰りは藤沢から湘南ライナーのグリーン席で残った酒を飲みながら帰った。

<後記>
三浦半島だから旅というより散策である。城ケ島、江の島での灯台は観光化と同じ空間にあるのでデザイン化されたものが多く、灯台のイメージが変わる。やはり典型的な塔型の灯台の方が落ち着く。