44. 茨木県の灯台(鹿嶋から大津港)

茨木県は鹿島神宮から北に常磐線に沿って大津港まで5つの灯台が並んでいる。計画は大津岬灯台から南へ向かって進むか、鹿嶋灯台から北に向かうかであるが、時刻表と睨めっこで、北上案にした。灯台は駅から20-60分の徒歩圏内であり、30分以内は徒歩、60分は往路をタクシー、復路を徒歩とした。大体タクシー代の目安は2kmで1,000円、4kmで1,500円である。今後遠くなるにつれ、茨木県はまだましな方であろう。

散策日
令和4年(2022年)3月4日(金)ー3月5日(土)
所 感
22.03.04鹿嶋灯台朝6時に家を出て東京駅に向かう。東京から鹿嶋神宮まで高速バスが一番便利。往路は短い駅間を繋いでいって、最後は大津港から上野に戻る1泊2日コースである。四国遍路の時は毎日30km歩いたものだが、一日の工程はその半分とはいえ、少々きつい。
3月4日(金)東京ー(高速バス)ー鹿島神宮ー(鹿嶋灯台)ー鹿嶋神宮ー勝田ー磯崎ー(磯埼灯台)ー磯崎ー勝田ー大甕 26,477歩(15.9km)
3月5日(土)大甕ー(日立灯台)ー大甕ー十王ー(川尻灯台)ー十王ー大津港ー(大津岬灯台)大津港ー上野 29,118歩(17.5km)

22.03.04鹿嶋灯台

22.03.04鹿嶋灯台

22.03.04鹿嶋神宮鳥居

22.03.04鹿嶋神宮山門

 東京駅から8時発の高速バスで鹿嶋神宮へ向かう。窓外はどんよりとした曇り空、天気予報では晴れなのでそのうちに晴れてくるだろう。灯台に少し近いかと思い、鹿嶋神宮の手前の鹿島市役所で下車した。灯台まで約4km、タクシー乗り場があるもののタクシーは止まっていない。鹿島神宮駅まで行けばよかった。少しうろうろしてやっとタクシーを捕まえ「鹿嶋灯台」というと、「どこにあるのだろう」という。地元のタクシー運転手が名前は聞いたことがあるが行ったことがないという。センターに問い合わせ確認し出発した。(1,420円)
 鹿嶋灯台は海辺ではなく、海から500mくらい離れた街の中にあった。灯台の裏は墓地、周りには民家がある。灯台のイメージがひっくり返る。しかし、灯台は高さ32mの綺麗な堂々とした面構えである。ちょっと拍子抜けしながらも写真を撮った。鹿嶋灯台からは歩いて約1時間、鹿嶋神宮駅に到着。少し時間があったので、駅から徒歩8分という鹿嶋神宮をお参りに行く。
 JR鹿嶋神宮駅から水戸を経てJR勝田駅に行くが、鹿嶋神宮ー鹿嶋サーカースタジアムはJR、サーカースタジアムから水戸は鹿島臨海鉄道、水戸から勝田はJRとなっている。臨海鉄道の運賃は車内で清算、JR分は勝田で清算となった。

22.03.04磯崎の海

22.03.04礒埼灯台

22.03.04道端の沈丁花

22.03.04大甕駅東口

 勝田駅からはひたちなか海浜鉄道に乗り換えだが、改札を出ても海浜鉄道が分からない。駅員に聞くと勝田駅改札内の1番線が海浜鉄道だという。そこで再び中に入って切符を買うが、「現在電車が故障し止まっています。回復は分りません」という。途中のアナウンスもなく、早くも予定暗雲か。幸い約1時間遅れで磯崎に着いた。灯台に向かう道端で今年初めての沈丁花を見つけた。灯台は磯崎の海辺の小高い崖の上にあった。今日は大甕(おおみか)に出て宿泊だから何とかカバーできた。
 大甕駅はもう少し大きな街かと思っていた。ホテルに入り食事に出たが、駅前には飲み屋が一軒しかなく、満席でほかに食事ができる店はない。海側に少し歩き小さな飲み屋を見つけ夕食にした。

22.03.05日立古房地鼻公園

22.03.05日立灯台

22.03.05日立灯台

22.03.05日立灯台

 朝は6:30から朝食が用意され6:45にはホテルを出発した。ここから徒歩5分くらいである。日立灯台は和ロウソクをイメージしたとのとこで、古房地鼻(こぼうちはな)公園内に白亜の姿で佇み、海も臨むことができ最高の立地である。公園内には数名の人の影もある。

22.03.05小貝ヶ浜

22.03.05川尻灯台

22.03.05川尻灯台

22.03.05小貝ヶ浜

 再び常磐線に戻り十王に向かう。川尻灯台は十王駅から約3km。歩けない距離ではないが往路は距離感覚の確認で駅前のタクシーを拾う。ところがここでも「川尻灯台?」と地元運転手は知らなかった。センターに問い合わせ小貝ヶ浜にあると分り出発した。(1,190円)小貝ヶ浜入口でたかうしーを降り、ここから10分くらい海沿いに歩く。小貝ヶ浜は確かに景勝地であるが、灯台は林の中にあった。灯台も寸胴型でこれでは知られていないのも頷ける。灯台は灯台としての機能はもちろん、①灯台そのものの姿、②灯台の立地、周りの環境、③灯台に纏わる文化、歴史が必要だと感じた。
 復路は歩いたが暑くなり一枚脱いだ。途中バス停を見つけた。もっと調べればと思って時刻表を見るとあと数分の便があったがこれは平日のみ。ちょっと落胆して歩き続けた。十王駅では大津港に行く電車は50分待ち。軽くサンドイッチを食べる。

22.03.05大津岬

22.03.05大津岬灯台

22.03.05大津岬灯台

22.03.05岡倉天心の六角堂

さて、今回最後の大津岬灯台。大津港駅からは約4km。タクシーで1,280円。運転手は灯台前ではなく「灯台は後ろ、こちらの方が眺めがいいから」反対の展望台前に車を付けた。展望台に上り太平洋を眺望する。確かに灯台は中型の白亜で綺麗だが、残念だが海は見えない。
 復路は徒歩だが、途中岡倉天心の六角堂があり、寄り道した。その後大津港駅に戻り、ひたち18号で上野に戻った。

<後記>
今回は大型で立派だが街中にあった鹿嶋灯台、丸く寸胴で木々の中にあった川尻灯台、海辺にあるが海が見えない灯台等々。気候、天候も関係あるが、条件が揃うと一段と灯台が映える。いろいろあっていいのかなと思う。