45. 静岡県の灯台(清水から舞阪)

 静岡県の灯台は石廊崎を中心にして西側の4灯台と東側伊豆半島の5灯台に分かれる。今回は石廊崎西側の4灯台を訪問した。列車は幹線の東海道だし、灯台は公共交通機関の鉄道、バスもより駅から徒歩15-30分にあり、比較的順調に楽に回れた。
 日程の決定は天候、曜日、宿の要因から3月11-12日とした。

散策日
令和4年(2022年)3月11日(金)ー3月12日(土)
所 感
22.03.11御前崎灯台今回は東海道伊豆地方の4灯台である。まず天候は今度の月曜から崩れそう、磐田駅からの掛塚灯台に行くには土日運行のシャトルバスが必須、土曜日の掛川駅近辺のホテルが入試かイベントのため満員であることから、11-12日の日程とした。日程としては1泊2日くらいがちょうどよい。
3月11日(金)東京ー(新幹線、東海道)ー清水ー(路線バス)ー三保ー<清水灯台>ー三保・清水ー菊川ー<御前崎灯台>ー掛川 17,627歩(10.6km)
3月12日(土)掛川ー磐田ー(シャトルバス)ー海洋公園ー<掛塚灯台>ー豊田町ー弁天島ー<舞阪灯台>ー弁天島ー東京 25,902歩(15.5km)

22.03.11美穂海岸から富士

22.03.11清水灯台

22.03.11清水灯台

22.03.11清水灯台

 列車旅の楽しみの一つは駅弁である。東京駅で駅弁を買い新幹線に乗り込む。静岡まで行き、清水まで戻る。続いて路線バスで三保本町まで行き、そこから徒歩15分くらい。海岸線に出て灯台に着く。海岸からは富士山がよく見える。晴れてはいるが少し霞んでおり富士はくっきりとは見えない。灯台は白亜の綺麗な形をしているが、海をバックにしたポイントがない。海と富士を背景に白亜の灯台という立ち位置ならもっと映えると思うが。
 途中今年初めてのハクモクレンを見つけた。春を拾いながら、清水駅に戻る。

22.03.11御前崎灯台

22.03.11御前崎灯台から太平洋

22.03.11御前崎灯台のレンズ

22.03.11掛川駅

 清水から菊川まで移動し、路線バスで浜岡営業所を経由し海洋センターまで行く。そこから徒歩15分くらい。バス停から看板もあり整備されている。さすがに立派な灯台で土産物屋もあり観光客もちらほらいた。惜しむらくは塔の太さのわりに背が低い、これでもっとすくっと身長があれば更に見映えがするのになと思う。ここは登れる16灯台の一つで、太平洋の遠州の海を一望する。
 行きも帰りも浜岡営業所バス停でちょっと長い待ち時間となる。帰路も菊川へ出ようと思ったら、掛川まで行くバスがあり、復路は浜岡営業所から直接掛川にでた。18時過ぎになるとさすがにあたりは暗くなり掛川に着いた。最近食べるところにも苦労した場所が多かったので、駅前にはコンビニもあり、久しぶりに大きな街に泊まる気がした。

22.03.12掛川城

22.03.12掛川城のマメザクラ

22.03.12磐田駅善導寺の大クス

22.03.12風力発電

 ホテルは7時出たが、磐田駅発海洋公園行きのシャトルバスは9:30なので少々時間があったので、掛川城に行った。ここは再建城で100名城に入っていなようだが、街にこうした中心となる場所があるのはいい。
 磐田駅には少し早めに着き、案内板をみていたら駅北口に県指定の善導寺大クスがあるというので見に行った。樹高18m、樹齢700年という。これもしっかりみておく。
 掛塚灯台は磐田駅から約10㎞離れている。路線バスはないようだし、歩くにしてもタクシーにしても行きにくい場所である。ただし、土日だけは無料のシャトルバスが運行されているので、これが今日程に土日を入れる必要があった。ただし、バスの利用者は土曜にしても数人しかおらず、多くは自家用車でいくのだろう。竜王海洋公園は広い公園で近くには風力発電が稼働している。

22.03.12掛塚灯台

22.03.12掛塚灯台

22.03.12海ではウインドサーフィン

22.03.12掛塚灯台

 バス停からは内海をぐるりと回りこんで1.6km、約30分歩いた。沖ではウインドサーフィンに興じている若者がいるし、風力発電があるようにひたすら風が強い。遠州灘を眺望しながら、灯台に隠れるようにして昼食をとった。
 復路はまた磐田へ戻り次の弁天島へ行くつもりだったが、その前に豊田町駅に止まるので、ここで降りて時間を節約した。

22.03.12北雁木

22.03.12舞阪灯台

22.03.12舞阪灯台

22.03.12弁天神社

 弁天島駅から灯台は1.8km、徒歩で約30分。スマホの徒歩ナビを使いぶらぶら歩いた。結構由緒のある宿場町のようで、途中「北雁木(きたがんげ)」という船着場の史跡もあった。灯台は海沿いの松林の中にある。近づくにつれ、どうも松の木が邪魔だなと思っていたが、反対方向に行くと松の木が切られ見通しは良くなった。
 弁天島では予定より列車一本早く乗ることができ、さらに浜松で発車寸前の新幹線に飛び乗り、1時間も稼いで東京に戻った。車中では残り物のお握りと酒でささやかな宴会である。池袋で東上線が人事のため遅延しており、結局予定通りの時間に帰宅となった。人生はこんなものか。

<後記>
今回は移動は東海道沿線で、灯台が最寄り駅、バス停から徒歩30分程度のため、比較的に楽なスケジュールで回れた。静岡県は伊豆半島の熱海と石廊崎の間に5灯台がある。また、日程を決め1泊2日行程で出掛けようと思う。