47.山形・佐渡の灯台

 今年1月のジパングで、大雪、荒天のため回れなかった佐渡に行った。他にもいくつかの灯台があるが、今回は佐渡は3か所でバスに乗り通しの灯台旅であった。
 佐渡は10年前の7月に女房と一緒にバスツアーで行った。このときは金山、尖閣湾、砂金採り体験、たらい船で二回目はないだろうと思っていたが、今回は島内を路線バスで繋ぎまわる。宿泊は当然温泉宿。

散策日
令和4年(2022年)4月15日(金)ー4月17日(日)
所 感
弾埼灯台は、 灯台守夫婦を描いた映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台としても有名である。灯台の近くには夫婦の像が建っている。この銅像が灯台によく似合っている。鼠ケ埼灯台、沢崎鼻灯台もよかった。姫埼灯台は世界灯台100選、日本灯台50選にも選ばれているし、行くしかあるまい。
4月15日(金)川越-大宮-(新幹線)-新潟-(白新線、羽越本線)-鼠ヶ関-<鼠ヶ関灯台>-新潟(泊) 21,823歩(13.1km)
4月16日(土)新潟-(佐渡汽船)-両津-(新潟交通バス本線-小木線-宿根木線)-沢崎-<沢崎鼻灯台>-(新潟交通バス宿根木線-小木線-本線)-両津(泊)9,975歩(6.0km)
4月17日(日)両津-(新潟交通バス内海府線)-藻浦入口-<沢崎鼻灯台>-両津-(東海岸線)-野城-<姫埼灯台>-両津-(佐渡汽船)-新潟-川越 17,139歩(10.3km)

22.04.15新発田城

22.04.15鼠ヶ関駅

22.04.15鼠ヶ関灯台

22.04.15鼠ヶ関灯台

 初日は曇り。駅弁を買って出発した。時間があったので新発田城に寄った。雨が降り始め、桜は散り始めていた。行きは新発田駅からバスに乗り、帰りは駅まで歩いた。中央商店街はシャッター通りとなって寂しいものであった。駅前にやっと食堂を見つけ蕎麦で昼食。
 新発田から特急で府屋まで、そこから鈍行で鼠ヶ関へ。府屋駅では駅員含め誰もおらず一人40分待ち。鼠ヶ関では雨は止んだ。駅から徒歩で15分程度。海に突き出た弁天島に鼠ヶ関灯台はあった。神社の横の細い道を、海に沿って歩き、海が荒れると通れそうにない。赤い鳥居が印象的である。海に近い、いい灯台である。
 帰りは府屋で特急に乗り換え新潟に出た。明日一番の佐渡汽船に乗るため、今夜は新潟泊まり。ホテル近くの焼き鳥屋で夕食にした。ホテルでも大浴場があり、天然温泉ではないがゆっくり風呂に入った。

22.04.16両津港

22.04.16沢崎鼻灯台

22.04.16沢崎鼻灯台

22.04.16小木たらい船

 7:55発のジェットフォイルに乗って佐渡に向かう。ジェットフォイルは全指定の上、甲板に出られない。新潟港の防波堤灯台を撮ろうと思ったが難しい。波は1mとのことで、時折ドシンと波がぶつかる。
 佐渡は全島をバスが繋がっている。レンタカーで行った方が効率はいいだろうが、両津港から本線で佐和田バスステーションへ、待ち時間1時間のあと乗り換えて小木線で小木へ、さらに乗り換え宿根木(しゅくねぎ)線で沢崎へとバス乗車が続く。乗客は1-3人程度、バス内で昼食をとった。沢崎鼻灯台は思っていて以上に美しかった。沢崎鼻灯台は佐渡島最西端にある灯台である。帰りは逆コースで、この時も佐和田BSまで乗客は私一人で、ほとんどノンストップである。小木で待ち時間が1時間あり、10年前に私も女房と一緒に乗ったたらい船に乗る人がいたので感慨深く見ていた。
 この夜は温泉旅館止まり。やはり温泉はいい。両津までの往復は旅館の迎車を利用した。

22.04.17佐渡の山々

22.04.17弾埼灯台

22.04.17灯台と銅像

22.04.17佐渡の桜

 この日は朝から快晴、雲一つない。佐渡の山にはまだ雪が残っている。一番高い山は金北山(きんぼくさん)で1,172m。高山植物、山菜で多くの人がやってくるとか。奥尻か佐渡かといわれ、佐渡に植物が豊富なのは、佐渡に草食動物がいないからとは送迎バスの運転手さんの話。
 両津港からも内海府線で藻浦入口まで行く。弾埼灯台はここから徒歩5分。佐渡最北端の灯台である。後から分かったのだが、①バス通りをそのまま少し行くと右に折れる道から灯台は見える、②バス停から少し戻り細い道を入っていくと①の道と合流する、③バス停からさらに戻り左手に折れゴミステーション横を通っていくと銅像にたどり着く。①/②と③の道はネット柵で分断されて行き来はできない。また、「公園として整備」などとは昔の話、枯れ草、ツルで歩きにくい。夏場なら草茫々でとても歩けないかもしれない。ここへ来たら灯台と銅像を見たいだろうになんとも寂しい限りである。観光客もあまり来ないから仕方がないかもしれないが、整備と行き来はできるようにして欲しいところである。
 この後両津港まで戻る。ただし、このバス行程は土日バス時刻なので平日はまた違った行程になる。佐渡はちょうど桜が満開の時期であった。

22.04.17姫埼灯台

22.04.17姫埼灯台

22.04.17両津港北防波堤灯台

22.04.17新潟港西区東防波堤東地

 一度両津港に戻り東海岸線に乗り換えるが、乗り換え時間は2分。冷や冷やしたが何とかスムーズに乗り換えられた。野城(のじょう)で下車が反対線のバス停がないので運転手に聞くと、「反対側に立っていてくれたら止めるから」と言われた。
 実は姫埼灯台は個人的好みからすると今一なのだが、世界の灯台100選、日本の灯台50選にも選ばれていて、日本最古の鉄製灯台で、大変由緒ある灯台。キャンプ地も近くにあり、今回灯台で人を見たのはここが初めて。朝両津港で食べ物を探したがお弁当、お握りは見つからず、もちろんコンビニはなく、残りのつまみと酒で昼食にした。
 帰りの船は海が穏やかで、両津港、新潟港でジェットフォイルの船内から窓越しに防波堤灯台を撮った。両津港北防波堤灯台は通称おけさ灯台と言われ、傘をかぶり両袖を垂らしておけさ節を踊る人をイメージしている。
 さて順調に工程をこなし、新潟港から新潟駅へ出て新幹線で酒飲んでと思っていたが、市内の渋滞で遅れ、指定列車に乗れず、仕方ないので飲食料を買い込み次の自由で帰った。

<後記>
弾埼灯台は少し残念だったが、鼠ヶ関灯台、沢崎鼻灯台は期待以上で、改めて次の灯台巡りの糧となった。