59.初夏の木曽駒ケ岳

写真で千畳敷カールをみれば一度は行ってみたい場所になる。主峰の木曽駒ケ岳も素直に上れば標高差がわずか400m弱であるし、初級コース。千畳敷には高山植物が豊富と聞けば行かない手はない。最近体力の衰えに心配な点もあるが、一人の気楽さで千畳敷カール、木曽駒ケ岳登山の計画を作った。

散策日
平成28年7月31日(日)-8月1日(月)
所 感
長野県千畳敷カールこの景色を見れば誰でも一度は行ってみたくなるのではないだろうか 。しかも、ここまで(標高2,621m)までロープウェイでいける。なんと、ここですでに昨年登った日光白根山(標高2,578m)より高い。心配は天候で、梅雨明け宣言は7月28日に出たが、天候が安定しない。予報では両日とも曇りのち雨で、雨具は必須と雨行軍を覚悟しての山行であった。
7月31日(日)自宅-駒ヶ根-しらび平-駒ヶ根温泉 11,640歩(6.7km)
8月1日(月)駒ヶ根温泉-木曽駒ケ岳-駒ヶ根-上福岡 17,302歩(10.34km)

16.07.31上諏訪駅飯田線乗換

16.07.31中央プアルプス

16.07.31駒ヶ根駅

16.07.31しらび駅

7月28日には梅雨明け宣言がされた、まあ、予想通りと思ったが、梅雨明け後天候が不安定で、予定の31日、1日は長野地方の予報では両日とも曇りのち雨。これは雨登山を覚悟しなくてはいけない。立川発7:21発あずさ1号で駒ヶ根に向かう。当初予定は31日駒ヶ根に到着し、午後はゆっくりと駒ヶ根近辺を散策、翌1日千畳敷カール、木曽駒ケ岳登山、駒ヶ根駅14:40発鈍行で、岡谷からあずさ26号で帰るつもりでいたが、下りのロープウェイが混むこともあるというので、駒ヶ根15:45発で1時間遅いあずさ28号に切符を変更した。
駒ヶ根駅に近づくと車窓から中央アルプスが見える。まだ天候はもっている。駒ヶ根駅からの乗車人数はわずか3名。車掌に「随分少ないですね」というと、甘かった。バスセンターから混んでくるし、上ではロープウェイで2時間待ちとのこと。予定ではバスセンター下車であったが、間違えて千円札を投入してしまって返金できないと言われ、そのまましらび平まで行くことにした。考えれば明日の天気は分からないので、今日のうちに千畳敷カールを歩ければ明日が楽だと思いなおし、このまま上に上がることにした。

16.07.31千畳敷ロープウェイ

16.07.31千畳敷カール

16.07.31ウメバチソウ

16.07.31ミヤマリンドウ

バスがしらび平に着くと降車客に整理券が配られた。すでにここで登りのロープウェイの30分待ちである。千畳敷に上がると、そこは別世界で、千畳敷の迫力はすさまじい。勢いで今日中に駒ヶ岳往復をして来ようかとさえ思ったが、帰りのロープウェイが2時間半待ちになっており、とても計画通りいかないと諦め、今日は千畳敷カールの高山植物探しにした。ぐるりと散策路を巡り、待ち時間も待ち時間もまだ1時間もあったので、レストランで遅い食事(蕎麦+酒)となった。4時半には下に降りて、駒が池辺りをぶらぶらしてホテルにチェックインした。

16.07.31駒ヶ岳ホテルから

16.07.31菅の台バスセンター

16.07.31千畳敷カール

16.07.31木曽駒ケ岳登り口

5時起床。5時半にはホテルには出発しバスセンターに向かう。駒ヶ根駅からの定期便は6時12分だが30分前の平日にも拘らず、すで長蛇の列。木曽駒ヶ岳に行くならバスセンターを起点にすべきで、ここからしらび平までの山道では、バスは全員着席走行で、このため定期便以外に随時臨時便が出る。さすがにロープウェイの待ち時間はなかったが、7時前には千畳敷に上がれた。ロープウェイも通常運行は30分間隔だが、混雑時は9分おきのピストン輸送に切り替える。それでも2,3時間待ちになるのだから、混雑状況が想像できる。今日は千畳敷の上方部にガスがかかっており、バスセンター/千畳敷往復券3,900円だが、昨日来ておいてよかった。さて、登り口に取付き、いよいよ木曽駒ケ岳である。

16.08.01八丁坂を登る

16.08.01八丁坂から南アルプス

16.08.01乗越浄土もすぐそこ

16.08.01最初の関門、乗越浄土

千畳敷から木曽駒ケ岳までは往復4時間の初級者コース。同じコースを歩く人にはクラブツーリズムの団体がいたり、小学生を連れた家族もいる。3,000mに近い標高はあるがロープウェイのお蔭で随分と一般的になったものである。そして行程中最初の八丁坂が厳しく、乗越浄土に上がれば、あとは比較的楽になる。

16.08.01伊那前岳へ

16.08.01千畳敷方面

16.08.01宝剣岳

16.08.01中岳

乗越浄土に上がると、右手には伊那前岳へ行く道、振り返れば今登ってきたガスで霞む千畳敷。目の前には中岳(標高2,925m)があり木曽駒ケ岳は見えない。左手には宝剣岳(標高2,931m)、標高差、時間的な余裕はあるが、それでなくても7月中旬落雷で岩が崩れたというので、宝剣山は最初からパス。また、中岳には巻道があるが、道標に「巻道(危険)」とあったので、危険は避け、中岳を登り返すことにした。

16.08.01中岳頂上

16.08.01頂上はすぐそこ

16.08.01木曽駒ケ岳頂上

16.08.01余談、コンビニおにぎり

乗越浄土から途中の中岳を上り下りして、いよいよ木曽駒ケ岳頂上へ。頂上到達9時10分。余談ながら、遅い朝食をと思い、ホテルで用意してもらった朝食代わりのお握り弁当を空けてびっくりした。なんと値札93円、賞味期限8月1日13時がついたままのコンビにお握りが3つ。やはりあのホテルは中国人が買収したホテルであったかと改めて思った。一泊2食付きで8,500円だからあまり言えないが、春に修善寺滝亭に泊まった時も感じた。サービスが日本人的でなく異質な感じを受ける。ロビーカウンターには外国人が一人片言の日本語で対応するし、夕食の配膳はジャージ姿の若者が二人、階段カーペットの破れはそのままだし、加えてコンビニ弁当とは。

16.08.01木曽駒ケ岳頂上

16.08.01木曽駒ケ岳

16.08.01木曽駒ケ岳

16.08.01木曽駒ケ岳

9時50分、下山開始。順調である。これなら11時半ごろには千畳敷に降りられると歩き始めた。好事魔多しとはこういう時を言うのだろう。駒ヶ岳から中岳に向かう鞍部の比較的平坦なところで石にけつまずいて転倒。手をついたが勢い余って顔を擦って少し出血した。通りかかった人にバンドエイドを貼ってもらって、幸い軽傷のようで小休止の後出発した。途中八丁坂で歩けなくなった老女が坐りこんでいて救急隊が担架を担ぎ上げていた。帰路のバスが救急車とすれ違ったが、あの老女か。いかに初級コースとはいえ、少しの油断が原因で、つくづく危険と隣り合わせ出ることを痛感する。ちなみに数日はお岩さん状態だろう。今日は月曜のせいか、下りのロープウェイもさほど待つことなく、バスセンターに戻り、こまくさの湯で一風呂浴びる。この時間なら当初予定の駒ヶ根駅14:40発で帰れる。駒ヶ根駅に着くと雷鳴がし、飯田線では大降りの雨となった。本当に天気予報が1日ズレていて幸運だった。岡谷であずさ26号自由席に乗換え19時過ぎには帰宅した。

<後記>一度は行きたいと思っていた千畳敷カール、木曽駒ケ岳を雨覚悟で出掛けたが、幸い二日間雨に降られることもなく歩くことができた。下山中転倒というアクシデントはあったが、総じて良かった山行であった。機会があれば別の季節にも行ってみたいところである。