62. 道南の灯台
日本の灯台50選の北海道9灯台のうち知床を除き最後の灯台、恵山岬灯台に行った。今回の灯台旅の制約事項は、道南地域にかかわらず札幌に寄ること。函館から札幌まで特急で4時間かかるが、一緒に飲みたい人がいたので何とか札幌泊を日程に組み込んだ。
いつものことだが、北海道へ行くには全車指定の「はやぶさ」の座席確保が問題。切符手配は2週間前だったが、午前中の「はやぶさ」はすべて満席。立席特急券もあるが、4時間の立ち席もきつい。午前中回ろうと思った鴎島灯台を諦め、午後の便にして初日は函館入りだけにした。
散策日
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令和6年(2024年)9月27日(金)ー10月1日(火)
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所 感
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9月27日(金)大宮-(新幹線)-新函館北斗-(函館本線)-函館(泊)11,018歩(6.6km)
9月28日(土)函館-(函館バス)-椴法華(トドホッケ)支所-(徒歩)-<恵山岬灯台>-(徒歩)-椴法華支所-(函館バス)-湯川温泉電停前-(函館バス)-汐首灯台-<汐首岬灯台>-汐首灯台-(函館バス)-函館(泊)30,840歩(18.5km)
9月29日(日) 函館-(いさりび鉄道)-渡島当別(オシマトウベツ)-(徒歩)-<葛登支岬灯台>-(徒歩)-渡島当別-(いさりび鉄道)-木古内-(函館バス)-白神岬-<白神岬灯台>-(徒歩)-白神下町-(函館バス)-松前中央-松前(泊)27,771歩(16.7km)
9月30日(月) 松前-(タクシー)-<松前灯台>-(バス)-函館-(函館本線)-札幌(泊) 15,328歩(9.2km)
10月1日(火)札幌-(千歳線/函館本線)-森-(タクシー/徒歩)-<砂埼灯台>-(徒歩)-渡島砂原(オシマサワラ)-(函館本線)-新函館北斗-(新幹線)-大宮 13,605歩(8.2km)
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当初予定では初日新函館北斗からバス往復で鴎島灯台に行くつもりでいたが、午前中のはやぶさが取れず、鴎島灯台は断念し、函館入りするだけにした。函館は昔家族で旅行に来た所である。今回は函館山も五稜郭もパスした。夜の函館は庶民的な店が並んでいた。ただし混む店ほど一人客は敬遠される。駅前のなんとか横丁のカウンター席で飲んだ。
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二日目は今回の目玉である恵山岬灯台。恵山岬灯台へは函館から6:57初のバスで椴法華(トドホッケ)支所に行くが、そこからの交通便はなく4.6kmの歩きになる。しぶとく市役所に電話してみたがタクシーもレンタサイクルのなくやはり歩くしかないようである。普通は函館から自家用車/レンタカーで行くのだろう。恵山岬にあるホテルに泊まれば函館から送り迎えしてもらえるがほぼ1日取られ時間がない。
ホテルに連泊するので、思いリュックはホテルにおいて最小限の荷物で歩いた。関東では秋雨前線の影響でぐずついた日が続いていたが、幸い北海道は好天気である。8:56に歩き始め、戻りは13:17発の1本のみ。4時間あるので、まあ何とかなるだろうと海沿いの道を歩いた。
しかし、なんたることか。天気はいいし、歩きも何とかなったが、灯台は補修工事中で塔の先だけ見えるが全体を幕で覆われていた。戻って知らべてみると、9月初めから11月まで工事であった。ここまでは調べなかったので、残念。椴法華港防波堤灯台を見ながら帰路に就いた。バスには余裕で間に合ったが。
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バスを函館まで戻らず湯川温泉電停前で乗り換え汐首岬に向かう。バス停からすぐ灯台への登り道があるが「立入禁止」の表示。
目の前に下北半島大間崎が見える。汐首岬灯台の下には旧国鉄戸井線(戦時中工事が中断したまま未完成)のアーチ橋が残っている。海を見ながら時間を過ごす。
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三日目は函館からいさりび鉄道で西に向かう。葛登支(カットシ)灯台の最寄り駅は渡島当別(オシマトウベツ)駅でトラピスト修道院の最寄り駅でもあるので、徒歩2kmの往路くらいタクシーで行こうと思ったが、これが期待外れ。無人駅で一軒ある店も閉まっているしタクシーもない。スケジュールは徒歩で組んでいるので歩き始めたが、徒歩ナビで到着した位置は丘の上に灯台の天辺が見えるが登る道がない。徒歩ナビでよくあること。施設保全に職員も行くので道がないことはないと考え直し、徒歩ナビの航空写真でみるとこの先500m先に上り返す道がある。急に時間が厳しくなり、灯台でゆっくりする時間もなく徒歩も速め灯台を往復した。
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次の白神岬灯台はちょっと問題。かっては木古内からのバスに白神岬の「灯台下」というバス停があってそこで下車すればよかったが、今はそのバス停が廃止されていた。その先の白神下町まで行き、2.4km歩き戻るしかない。そこで木古内でバスに乗った折、白神岬で下ろしてくれないか運転手と交渉した。「帰りは歩き」ということで交渉成立し白神岬で下車できた。白神岬は道内最南端ですぐ前に津軽半島が見える。
時間ができて白神岬から白神下町まで歩き、次の521系バスまで1時間待ち。酒を飲んで海を眺め時間をつぶしていると、ルートが異なる537系バスが来た。聞けば松前城近くを通るとのことで予定を変え乗り込んだ。松前城は明日の朝と思っていたが、お陰で今日中に回ることができた。
翌朝灯台まで徒歩3km、タクシーを頼みたいと思ったが、タクシー会社が8時からで、明日の担当に言ってくれとのことだった。今晩は久し振りに天然温泉の旅館泊り。ルーチンワークで食前、食後、翌朝の3回風呂に入り疲れを癒した。
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朝風呂に入り朝食を済ませタクシーを頼んだ。昨晩の対応と異なり、8時前なのにタクシー会社に電話して早速タクシーを手配してくれた。お陰で8時前に弁天島にある松前灯台に到着した。灯台は小高い丘の上にあり、灯台はきれいだが灯台の周りは草茫々で荒れ果てていた。
今晩は札幌に出て旧友と会食予定。建石団地前まで歩き、バス時刻を確認した。驚いたことに函館バスは10月1日にダイヤ改正があり函館までの510系統が全便廃止となっていた。確認のため営業所に電話したが、今日はまだ走っているという。松前から札幌まで7時間半、この便がなければ札幌会食には間に合わないので一安心であった。
札幌では前回会ったS倉氏、久しぶりに会うW子と3人で飲み会を楽しんだ。
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最終日は札幌から森駅まで行きバスでハマナスグリーパレスまで行き歩く。と思ったが、ふと嫌な予感がした。森駅からのバスも函館バスで、案の定522系統は今日から朝夕の通学便を除き廃止となっていた。灯台までは13kmもあり歩くことはできず、幸い森駅にはタクシーがいたので金は掛かるがタクシーを利用した。灯台は砂原にあり、タクシーは砂地手前まで行ってくれた。
砂埼灯台は珍しく砂原に建っている。駒ヶ岳がきれいに見え、キタキツネが徘徊していた。灯台前に座り込んで、札幌で買った鮭めしと酒で贅沢な昼食にした。
帰路の途中庭作業をしていたおばさんから声をかけられた。誰かと間違えたらしいが少し立ち話をした。雄島佐原(オシマサワラ)駅につくと自販機もなく、トイレさえ廃止になっていた。そこへ先ほどのおばさんが私を追ってきたようで、「ここには何もないからね」と冷たいお茶を頂いた。親切に感謝し、お礼を言い有難く頂いた。今日からバスがなくなり、近々町長選挙があるので何とかしてほしいと嘆いていた。四国遍路の時のお接待を思い出した。
これで今回の灯台旅を終える。恵山岬灯台にまた来るか悩ましいところである。
<後記>
今回は灯台の修復工事、路線バスの廃止と予想を超えた問題はあったが、白神岬での途中下車、渡島砂原駅での水の差し入れ。まんざらでもない。やはり旅はいろいろあるもの。少ししんどくなったのでぼちぼち終わりにするか、いやもう少しと悩み始めたところである。