63. 三原瀬戸の灯台
11月に母方の「いとこ会」を新神戸で開催するという連絡が入った。初めての開催で行くには行くが、会の参加だけではもったいないと、ついでに三原瀬戸の灯台も回ることにした。このあたりの灯台は島にあり船での移動が主となるので比較的容易に移動ができる六島、小佐木灯台に加え、歴史的遺産である旧和田岬灯台、旧堺灯台、さらに、久しぶりに会う大阪のA氏との飲み会も加えた。
散策日
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令和6年(2024年)11月08日(金)ー11月10日(日)
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所 感
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行きたい灯台は鹿児島の都井岬灯台を除き概ね回ったので、回り残した灯台を拾っていく。いとこ会が新神戸で開始されるので、ここを中心にして、広島、岡山の小島の灯台、および、今は現役ではないが歴史的価値のある旧灯台を回ることにした。
11月08日(金)東京-(新幹線)-岡山-(山陽本線)-笠岡-(船)-六島(むしま)-<六島灯台>-(船)-笠岡(泊)22,142歩(13.3km)
11月09日(土)笠原-(山陽本線)-福山-<福山城>-(山陽本線)-三原-(船)-小佐木島-<小佐木島灯台>-(船)-三原-(新幹線)-新神戸-(地下鉄/神戸線)-須磨-(タクシー)-<旧和田岬灯台>-(徒歩)-須磨-(神戸線)-大阪(泊)23,504歩(14.1km)
11月10日(日)大阪-(環状線/南海線)-堺-(徒歩)-<旧堺灯台>-(徒歩)-堺-(南海線/環状線/神戸線-新神戸-<いとこ会>-新神戸-(新幹線)-東京 19,298歩(11.6km)
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24.11.08笠岡諸島案内 |
24.11.08備中大浦港3号防波堤西灯台 |
24.11.08湛港B防波堤灯台 |
24.11.08六島灯台 |
笠岡港は岡山県の笠岡諸島の拠点で小島が点在する。船で1時間の所に灯台と水仙の島、六島(むしま)がある。前浦港に着くと、灯台まで案内板もしっかりしているし迷うことなく20分程度で灯台に着く。ただし、途中分かれ道でまっすぐ行けばいいのだが、山側の道を行くと灯台の裏に出る。道は斜面で歩き難い。時期になれば、六島灯台の周辺をはじめ、島内のあちこちに、島民の人々が耕作放棄地を活用して植えた10万本の水仙が、白と黄色の綺麗な花を咲かせる、とのことだが、水仙の時期に限られるのは厳しい。
帰りに船は17:40ですでに暗くなり始めた。街灯は点くが、家々の灯は見えない。今晩の宿潮待ちホテル受付に行くと、普通のマンションの一室の鍵を渡された。スタッフとはこの一点のみ接触、ホテルとはいえ普通のマンションの空き部屋で、入り口辺りではそこの住人とも顔を合わす、小振りの3LDKの部屋。
24.11.09マンションホテル |
24.11.09福山筋鉄(すじがね)御門 |
24.11.09福山城天守 |
24.11.09三原港定期船 |
マンションホテルを出て三原へ向かう。三原港からの定期便は一日4往復。小佐木島には2時間も滞在すればいいので、時間があり途中の福山で下車し、福山城を見に行く。福山城は駅に隣接しており交通の便もいい。壮大で立派な城である。
24.11.09小佐木沖土岩照射塔 |
24.11.09小佐木の海岸線 |
24.11.09小佐木島灯台 |
24.11.09小佐木島灯台 |
小佐木島に着くと灯台のようなものが見えるが、これは土岩照射塔。島は周囲3kmで灯台は島の反対側。もちろんこんな時期に灯台に来る人は他にいない。海岸線に降りて瀬戸の海を眺め、荒れた道に気を付けながら灯台に近づく。
小佐木島灯台は小型ながら石造りでゴツゴツした肌が武骨で好ましい。ただし、灯台周りの空き地がないから全体像を撮るには苦労する。
24.11.09旧和田岬灯台 |
24.11.09旧和田岬灯台 |
24.11.09須磨港西防波堤灯台 |
24.11.09暮れなずむ須磨の海 |
三原港に戻ると今晩の会食のため大阪へ向かうその前に新神戸で下車し須磨へ行き、旧和田岬灯台を見る。明治4年に竣工した神戸港で初めての近代的な燈台。明治17年に2代目鉄造六角形の赤色燈台となり、石油燈からガス燈にかえられた。この燈台は昭和38年10月15日、和田岬地先の埋立てにともなって廃止され、現在は須磨海浜公園に移転・保存されている。明日行く旧堺灯台もそうだが、こうした歴史的な灯台は結構味がある。暗くなるのが心配で須磨駅からたからタクシーに乗った。灯台にはすぐ着いたが、灯台の周りの松が邪魔なのが少し残念。
今晩は久しぶりに会うA氏と大阪で会食。大阪でさえ十数年ぶりで、ずいぶん雰囲気が変わっていて、大阪の街は少し怖いくらい。A氏とは酒を飲みかわし旧交を温めた。
24.11.10旧堺灯台史跡案内図 |
24.11.10旧堺灯台 |
24.11.10旧堺灯台 |
24.11.10旧堺灯台 |
大阪から堺まで、その後堺から新神戸まで電車を乗り継ぐ。普段乗らない線なのでキョロキョロしながら乗り継ぎ南海線堺駅に着いた。旧堺燈台は南海本線堺駅の西約1km、堺旧港の突端に位置し、明治10年に建築された。洋式木造灯台としては、わが国で最も古いもののひとつとして、国の史跡に指定されている。木造白色の灯台で、建築当時と変わらない場所に、綺麗に保存されている。
さて、最後のイベントは新神戸のANAホテル。このご時世でも14人のいとこが集まった。食事会費は5,100円でまあまあだが、アルコールがめちゃくちゃ高い。グラスビール1,350円、日本酒1号1,800円。兄弟は私の飲み過ぎに心配していたが、この金額では無理な話。皆で近況などを話し合い歓談した。
<後記>
今回は新神戸でのいとこ会に合わせて灯台を回った。調べれば瀬戸にはまだ小型ながら島々に灯台がありこれからの計画も楽しい。